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カテゴリ:里山の日々
団塊の世代のみんさん 旅先に東北の地を! 東北にはたくさんの温泉地がある。だけど、あの地震以来、東北の温泉地は閑古鳥が鳴いているという。小さい子をもつ家族連れが二の足を踏んでしまうのは分かる。残念なのは旅好きで時間的にも金銭的にも少し余裕のある高齢者たちの足までが遠のいてしまっている。復旧、復興の道のりは長くて険しい。持続的な支援が必要だ。団塊の世代の人たちが、旅先に東北の地に足を向けてくれたらありがたいなぁ。 近いのに 遠ガった温泉!先月から近県の温泉と古刹巡りを始めた。最初が世界文化遺産となった中尊寺だった。今回は宮城県でも南に位置する、福島から近い蔵王町の遠刈田(とおがった)温泉と、隣の角田市の高蔵寺(国指定重要文化財)、丸森町の斎理屋敷を訪れる小さな旅をした。 お盆で交通が滞る前、義父のお墓まりの帰りに連れ合いと遠刈田温泉に寄って一晩泊った。ホテルからは蔵王が一望でき、緑の裾野が広がっている。その中腹から麓にかけてスキー場のロープウェイが見える。冬場はきっとあたり一面、真っ白な雪に一変して蔵王名物の神秘な樹氷が見られるにちがいない。 江戸時代初期に開湯して湯治場として賑わってきたというだけあって、効能は神経痛からリウマチ、胃腸病、婦人病、慢性皮膚病と幅広く高齢者予備軍としては頼もしい温泉だ。
(携帯電話の写真、しかも湯けむりで本人同様ボケてるのでアシカラズ) 旅の楽しみは料理と酒。普段は宮城の牛タンや牛肉を使った料理がメインなのだが、この時期丁度牛肉が汚染で集荷されてなかったので海の幸が中心でアワビから鯛、マグロ、甘エビ、ホタテ等の刺身にアユの塩焼き、豚肉を使った料理等々盛りだくさんで、別注文した冷酒生酒「蔵王」とともに満喫した。酒を飲めない連れ合いも、おかずとウナギの釜めしに箸が進んで満足してくれた。 食い気と飲むのに忙しく何品か撮り忘れました 金色堂と同じ時代に建立された 高蔵寺 高蔵寺の阿弥陀堂は中尊寺金色堂と同じ平安時代に建立されたと伝えられている。金色堂が金箔に覆われ鉄筋コンクリートの建物に保護されているのに対して、こちらは野晒しのままで、長い時を雨風にさらされてきた風姿がここかしこにうかがえて、僕には魅力的に思えた。実は、旅の目的は丸森町の斎理屋敷だった。そこに向かう道すがら、偶然、国の重要文化財指定の看板が目に入り、20メートルほど戻って観に行ったものだった。旅と言うのは、こうした偶然の出会いがあるから楽しい。
ここには、もうひとつ国の重要文化財に指定されている旧佐藤家住宅が隣接してある。パンフレットに寄れば江戸時代中ごろ建てられた仙台藩領の中規模農家の典型的な建物だという。
さて、肝心の丸森町の斎理屋敷だが、到着したのが昼過ぎで腹が空き、運転疲れもあって足早に見て回り、写真も撮れなかったので紹介はまたの機会に。教訓として、小さな旅は2か所くらいを巡るのがいいのかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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