こちら大和民族防衛隊対馬防備員です

〈ケース１：脳血管障害後遺症〉

・症状　左片麻痺により、左上下肢に力が入りにくい


１、玄関、家屋への出入り

　ａ、杖歩行レベル
　　上がり框の段差を小さくし、手すりを取り付ける。

　ｂ、歩行器レベル
　　上がり框の段差を更に小さく分割し、できれば両サイドに手すりを設置する。
　　・階段をつける感覚

　ｃ、車椅子レベル
　　スロープまたは段差解消期の設置を検討
　　・貸与のスロープは万全ではなく、工事による設置がメインになる。
　　　（この際自走は困難で介助を前提とする）

２、通路・廊下

　ａ、杖歩行レベル
　　小さな段差もつま先に引っかかり躓きの原因となるので、すりつけ板などで段差解消が必　要。
　　条件の許す限り両側に手すりを取り付ける。

　ｂ、歩行器レベル・ｃ、車椅子レベル
　　小さな段差は解消するがすりつけ板ではなく、段差そのものを撤去する。
　　手すりは通行の支障となるので取り付けない。

３、トイレ　

　ａ、杖歩行レベル
　　入り口の段差が５０mm以上の場合はスロープではなく手すりでカバーする。
　　便器からの立ち座りをグリップで済ます場合も。
　　立ち座りと座位保持用としてＬ字型手すりの設置。
　　（グリップもＬ字型手すりも座った時の健側側に設置）

　ｂ、歩行器レベル
　　トイレ内に歩行器を持ち込むことは不可能なので、手すりを使っての移動となる。
　　紙巻器は患側側につける。

　ｃ、車椅子レベル
　　個人住宅で車椅子が入れるトイレは多くない
　　折り上げ式手すりの使用
　　背もたれの使用
　　（下肢筋力の低下により、着座の瞬間や踏ん張りの際後ろのタンクに負荷がかかるのを抑　　えるため）

４、浴室

　ａ、杖歩行レベル
　　手すりの設置　
　　（脱衣室から浴室への出入り、洗い場での歩行、入浴用椅子からの立ち上がり、浴槽への　　出入りなどで手すりが適切にあればほぼ自立できる）

　ｂ、歩行器レベル・ｃ、車椅子レベル
　　・浴室に入る…歩行は危険
　　　キャスターつきシャワー椅子に乗り、介助での移動へ
　　・浴槽の出入り…立位では危険
　　　一旦腰掛けてから出入りする、座位からの出入りへ