【上海モーターショー05】
小姐に見つめられると… 展示車両に寄り添っている小姐(シャオジェ)たちは、クルマではなく自分のクローズアップが撮影されていることを敏感に察知する。突然カメラ目線になり、ちゃんとポーズをとってくれるのだ。自分が意図した表情を絶対に変えない小姐が多いが、なかには英語を理解して笑ってくれる小姐もいる。撮り終わったら「謝謝(シェシェ)」を忘れてはいけない。中国にもいろいろメディアがあり、モーターショーなのに望遠ズームレンズをけしてカメラから外さないフォトグラファーもいる。小姐専門に撮っているようだ。「中国人は公共の場でのマナーが悪い」などと言われるが、どうしてどうして。ちゃんとほかのフォトグラファーと譲り合いながら礼儀正しく撮影している。ちょっと前の中国のモーターショーに比べ、彼らも場慣れしたようだ。・追突されて交差点内に押し出され、さらに衝突 18日、富山県高岡市内の国道で、トラックが信号待ちをしていたクルマに追突。車列を前方に押し出すという事故が起きた。車列の先頭にいた軽自動車が交差点中央まで押し出され、左方から走ってきた別のトラックと衝突する二次的な事故も発生している。富山県警・高岡署によると、事故が起きたのは18日の午後3時40分ごろ。高岡市東海老坂付近の国道160号線で、75歳の男が運転する普通トラックが前方で信号待ちをしていたクルマ5台の列に追突した。トラックは追突後も止まらず、前方の車列を徐々に押し出しながら進行を続けた。先頭に位置していた29歳女性のクルマは後方から押された弾みで交差点中央部まで滑走。そこへ青信号に従って左方向から進行してきた別のトラックが衝突した。この事故で車列最後部に位置し、最初に追突されたクルマに同乗していた生後10カ月の女児が左鎖骨を折る重傷、先頭部に位置し、別のトラックと衝突したクルマに乗っていた生後9カ月の男児が頭部強打が原因で死亡している。男児は後部座席に装着したチャイルドシートに座っていたが、横方向からの衝撃でシートに頭を打ちつけたことが原因で死亡したとみられている。警察では追突したトラックを運転していた男から業務上過失致死傷容疑で事情を聞いているが、男はこれまでの調べで「パニックとなり、衝突後もアクセルを踏みこんでしまった」などと話している。その一方で、事故の目撃者からは「アクセル操作で横方向に回避していたようだ」という証言もあり、警察ではこの点についても慎重に調べを進めている。現場は片側2車線。見通しの良い直線区間で、上り坂となっている。・ブリリアンスの国際協力、独自開発 中国民族系の華晨汽車(英語名ブリリアンス・オート)は、BMWとの間に合弁会社を持っている。しかし、本家の華晨ブランドもますます精力旺盛。ニューモデルの開発に余念がない。同社はトヨタからの技術供与で『グランビア』の中国版『金林閣瑞斯』(何と発音するのか聞きとれなかった)を生産しているが、その経験が品質向上に大いに役立っているようだ。新しい2.0/2.4リットルセダン『尊馳』(どう読むのかはわかりません)はなかなかの出来映え。フロントグリルは中華の「中」の文字をイメージしているという。この尊馳も、イタリアの某有名カロッツェリアの協力を得ているとウワサされている。本革シートの風合いはいまひとつだが、インテリアの樹脂成型品の出来は充分なレベル。価格は外資提携組の同クラス車より割安。ちなみにエンジン型式は「4G63/4G64」だから三菱自動車のもの。三菱自動車は中国に2つのエンジン工場を持ち、トランスミッションと組み合わせて複数の民族系メーカーに供給している。カタログには誇らしげに「三菱技術」と書かれている。あ、写真の小姐は純粋中国娘です。