マツダ ボンゴ、タイタンなどの四輪駆動車
・マツダ ボンゴ、タイタンなどの四輪駆動車 マツダは『ボンゴ』、『タイタン』など5車種の走行装置と動力伝達装置に不具合があったとしてリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象は99年5月から04年10月までに生産した4万576台。日産自動車にOEM供給している『バネット』や、三菱自動車への『デリカ』も含む。これらのクルマのうち、四輪駆動車の走行装置において、前輪ナックルのベアリング圧入部の構造が不適切なため、当該ベアリング圧入部に溜まった泥水によりオイルシールが磨耗し泥水が浸入。使用を継続すると当該ベアリングが破損し、走行不能になるおそれ。また四輪駆動車の動力伝達装置において、前軸差動装置のギヤ比の設定が不適切なため、場合によっては動力伝達装置にねじりトルクが発生し、四輪駆動で走行すると二輪駆動への切り替え操作を行っても切り替わらないことがある。このため高速走行を行うと前軸差動装置が異常に発熱し、オイル漏れ、ベアリングやギヤの焼き付きが発生し、最悪の場合、前輪がロックし走行不能になるおそれ。・ホンダ インスパイア、燃料が漏れるおそれ ホンダは『インスパイア』の燃料装置に不具合があるとしてリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象は03年5月から7月までに生産した866台。これらのクルマは、燃料配管の継ぎ手(クイックコネクタ)の組み付け作業が不適切なため、クイックコネクタの嵌めこみに不十分なものがある。使用を継続すると燃圧でクイックコネクタが動き、シール性が損なわれ燃料が漏れるおそれ。・アメリカで「タイヤに日付け」運動 米マサチューセッツ州をベースとする非営利団体SRSが、安全性の観点から政府に対し「アメリカで販売されるすべてのタイヤに製造年月日を明記するよう」求めている。SRSによると、タイヤは製造後6年程度で劣化が進み、たとえ走行距離が短くてもトレッドがはがれるなどの問題をおこしやすくなるという。これまでにSRSが把握している限り、古いタイヤの着用が原因と見られる死亡者は37名を数える。SRSではすでにNHTSA(道路交通安全局)に対し、タイヤの製造年月日を消費者に分かる形で表記する法案に関する嘆願書を提出している。ファイアストン問題が大きな社会的関心を呼んだことから、法案の実現性の可能性は高そうだ。