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July 29, 2007
テーマ：吹奏楽(3434)
カテゴリ：吹奏楽
以前、記事を書いたことがありますが、娘は吹奏楽部員です 今年は、中学校生活最後 今までの、力を出し切って青春を謳歌して欲しいと願っています 公立にしては、かなり活発なクラブで、入学する前から入部を熱望していました しかし、入学と同時に顧問の交代 と同時に、クラブの活動は縮小されていきました でも、何とかコンクールや大会で、いい成績を残したい、 もっと練習がしたい、もっと楽器を吹きたい・・・・・・ そんな、部員達の願いも、顧問、そして学校から払いのけられましたが なんとかここまでやってきました 一年生の時は、前任の指導を受けた２・３年の力もあり 座奏のコンクール、マーチング大会ともに金賞をいただき マーチングでは、府大会出場の切符もいただきました しかし、二年生の時は、銅賞 部員達の、特に３年生の悔し涙を思い出すだけで泣けてきます そして、今年・・・・・・ 部員と顧問、顧問と学校、部員と学校、様々な問題が生じ 大きな壁が出来、それにぶつかって、壊したいけど壊れない そんな環境の中で、挫折する子もでて、それをみんなで救い上げ 泣きながら、悩みながら、そして手をつなぎ・・・・・・ そして、吹奏楽連盟と朝日新聞社主催のコンクールの日がやってきました ２８日の朝、出発前の運動場での公開練習 汗びっしょりになりながら、演奏する姿が涙でにじんで見えなくなりました そんな子ども達は、夏に輝くひまわりそのものです
とにかく、全力を尽くして、いい思い出にして欲しい そう、思いました 会場は、同じ志しの中学生の熱気でムンムン 舞台セッティングと演奏、引き上げまでが審査の対象で、時間も決まっています パーカッションのセッティング等は、保護者が手伝わなくてはいけません 一校一校の演奏を舞台裏で聴きながら、 子ども達より保護者の方が緊張していたかもしれません 娘に一言声をかけたいと思いながら、なかなか顔を合わすことが出来ず 本番直前、セッティングする前に、会えました そして、主人の腕時計を渡しました 右手に大きな楽器チューバを、 左手はポケットに入れた腕時計をスカートの上からさすり にこやかに演奏に望みました 去年、この場所には、主人がいました 主人の肩越しに見える、娘の背中をみた記憶が蘇りました そして、今年は、楽器に大きく吹き込む度に膨らむ娘の背中に 主人の姿が重なって見えたような気がします 演奏を終えた子ども達は、全員笑顔で晴れやかな表情でした 審査発表まで、３時間 他校の演奏を聴きながら、緊張も高まり でも、指揮者のタクトを見ていると、 催眠術をかけられたかのように眠り込んでしまいました 審査結果は、出場校すべてに、金銀銅の評価が出ます 選ばれた金賞の中で三校だけが、府大会への切符を手にすることが出来るのです
そして、発表！！審査委員長の声が、 ひと際会場に響き渡ったような気がしました 金賞 GOLD！！ 子ども達の歓声がしました そして、私たち保護者も、号泣 よくここまで頑張った！よくここまで来れた！ 府大会にはいけないけど、それ以上に大きな切符を手にしたことでしょう 私たち、保護者も、子ども達から多くのものをもらいました 一生懸命になること、努力すること、それは結果に繋がること 大人になったら忘れてしまう、たくさんの事を学びました 明日から、９月の大会に向かってマーチングに練習が始まります 今回の結果を励みに、もっと頑張ることでしょう
学校に帰って解散したとき、部長と副部長が駆け寄ってきました 「私たち、おっちゃんのお通夜の時、来年は絶対金賞とりますって 約束したんです。手紙も入れたんです。 報告したいので、近いうちにお参りさせてください」 こんなことを言われました 誰よりも娘を愛し、その娘が愛した吹奏楽部を愛し応援し 追っかけ隊長を名乗っていた主人 自分達の演奏で送って欲しいと、お通夜と葬儀は 部員達が録音したテープをずっと流しました お棺には、大きな模造紙で作った鶴が添えられ それには、部員全員が書いたメッセージがありました 住職さんが、こんな温かなお見送りは、初めてとおっしゃったほどでした 子ども達の心をひとつにしてくれた主人に感謝です でも、でも、金賞が取れたのは、みんなの熱意と努力なんだよ そう、伝えました ありがとう、娘を支えてくれた部員達 そして、吹奏楽 ありがとう
※１枚目は、京都府立植物園のルトベキア ２．３枚目は、万博公園のひまわり ４枚目、京都府立植物園
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