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Jan 17, 2012
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今日は母の余命宣告を受けてから

ちょうど1ヶ月目だった。

 

先生から言われていたように

12月の末に母は何を食べても吐いてしまうようになり、

口から物を食べることが出来なくなってしまった。

それからは食事の代わりに点滴で栄養を入れることになったけれど

もともと細かった体が更にどんどん痩せ、

人間てここまで細くなってしまうのかと思うほど骨と皮のようになってしまった。

薬はどんどん強いものになり、幻覚を見て脅えたり泣き喚いたり

おかしな行動をしたりするようになった。

夜中にハサミで自分のパジャマやタオルを切り刻んでしまったり

何度も何度もナースコールを押して看護師さんを

困らせてしまったり・・

 

お正月休み中は可能な限り、兄たちと交代で24時間

誰かが母の傍にいるようにしていた。

私も3日間ほど母の病室に泊まった。

母と一緒に年を越した。

 

それでも日に日に母の体の調子はどんどん悪くなるし

精神状態もおかしくなっていってしまうので

一人にするのが不安な状態になってしまっった。

お正月休みが過ぎたら、誰かがいつも傍にいるということは無理なので

母が入院する病院に看護師として働いている姪の勧めもあり

母のような状態の場合、個室より大部屋の方が看護師さんたちの

目が届きやすいし良いと言われ、

他の人への迷惑などの不安があったのだが

年が明けてから母は大部屋に移ることになった。

 

その日によって穏やかに寝ている日もあれば

痛みのせいで大声で泣き叫んでいるときもあり、

幻覚を見て脅えて泣いているときもある。

 

昨日は本当にここ数日の間ではめずらしいくらいに穏やかに

すやすやとよく眠っていた。

 

そして今日は先生の「あと1ヶ月くらいでしょう」と言われた

あの宣告の日からちょうど1ヶ月目だった。

母は私が病室に行ったときから「痛いよ~痛いよ~」と泣き喚いていた。

痛みどめの座薬も入れてもらったけれど、それでも治まらず

ずっと大声で泣いているので 

母の手を握ったり、母の背中を擦ったりしてどうにか宥めようとしたら

「お前に痛いのなんて分からないでしょ

痛いのは私なんだよ、この痛いのが分かるわけない」と

母から言われた。

今まで私は母の前で泣かないようにしてきた。

でもそう言われたとき、涙がこらえきれなくなった。

その通りだ。

痛みがどれだけすごいものか

その痛みに毎日ずっと耐えている母のつらさは

私に分かるはずないのだ。

 

 

「もう終わりにして、もう死なせてちょうだい。

もう注射で殺してって先生に頼んで。

家に帰りたい。家で死にたい。もう嫌だよ・・

お願いだから、もう終わりにして

もう頑張ったでしょ、もういいでしょ」

母は泣きながら何度も何度もそう言っていた。

私はこらえられず母の前で泣いてしまった。

 

 

母がガンだと言われたとき、足の切断を勧められたとき、

一度は消えた肺のガンが再発したと知らされたとき、

母の余命宣告のとき、

母との思い出を振り返るとき

そのほかにも何度も何度も悲しくてたまらないときがあった。

悲しみは心の中に蓄積して毎日チクチク痛んだ。

そのときそのとき、こんな悲しいことがなぜ起こるのかと思うほど

悲しかったし、つらかった。

 

でも、今日が1番きつかった。 

今日がそのなかでも一番つらかった。

 

母の願いはとても悲しすぎるけれど、

でも母の身になって考えれば、分かるのだ。

母はもうじゅうぶん頑張ったし、もう痛みから解放されたい、

楽になりたいと思う気持ちはすごく分かるから・・。

 

でも私にはどうしてあげることもできないのだ。

 

ごめんね、お母さん。

ごめんね。

 

 

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Last updated  Jan 18, 2012 04:12:27 AM
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