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カテゴリ:長相思 シーズン1あらすじ
长相思 lost you forever 第30話 何者かの陣に閉じ込められ、襲撃された小夭(ショウヨウ)。 梅の木から伸びた鞭に打たれたかと思うと急に静かになり、今度は獰猛な獣が現れた。 小夭は護身用の短剣で獣と戦ったが、危機一髪のところで獣が消えてしまう。 「出てきなさい!次は何?!どんな手を使うか見てやるわ!」 そこへ見知らぬ男がやって来た。 男は赤宸(セキシン)に一族を滅ぼされた沐斐(モクヒ)だった。 沐斐は氏族の敵を討つため、赤宸の唯一の子である小夭を殺すという。 「勘違いも甚だしい!赤宸は赤の他人よ!私の父は皓翎(コウレイ)王だもの!」 しかし復讐に駆られた沐斐の耳に小夭の訴えは届かなかった。 霊力の弱い小夭はなす術なく両手を縛られ吊し上げられた。 沐斐はまず赤宸に滅ぼされた詹(セン)氏と晋(シン)氏のため暗器を放ち、小夭の血を捧げる。 真っ白な雪の上に滴り落ちる鮮血、小夭は皓翎王が自分の父だと訴え続けたが、沐斐は聞く耳を持たなかった。 「父さん、母さん、兄さん、義姉さん…どうか安らかに」 すると無数の梅の花が暗器と化し、小夭の身体をめった刺しにして息の根を止めた。 ↓カメハメハ〜!(残酷な映像が苦手な方は次の動画を飛ばしてください) 辰栄残党軍の陣営にいた相柳(ソウリュウ)は突然、激しい胸の痛みに襲われた。 小夭の身に危険が迫っていると気づき、慌てて飛び出す相柳。 同じ頃、政務中だった西炎瑲玹(セイエンソウゲン)はふいに胸騒ぎを覚え、思わずうなだれた。 「父が戦死した時と全く同じだ…」 瑲玹は暗衛を呼び、直ちに小夭を迎えに行くよう命じた。 「私も行く!」 一方、青丘でも塗山璟(トザンケイ)が小夭の異変に気づいていた。 それは病み上がりの祖母に薬湯を届けていた時のこと。 肌身離さず持っていた玟小六(ビンショウロク)お手製の香袋が落ちてしまう。 瑲玹たちが梅林に到着すると、ちょうど辰栄馨悦(シンエイソウエツ)が令嬢たちと王姫を探しているところだった。 ともかく手分けして小夭を探すことにしたが、その頃、ひと足先に塗山璟が血だらけで倒れている苗莆(ビョウホ)を見つける。 驚いた塗山璟は式神を招喚して付近を捜索、するとすでに息のない小夭を発見した。 塗山璟は小夭を救うため自分の全霊力を使い果たす覚悟だった。 しかし小夭は息を吹き返さず、身体は次第に冷たくなっていく。 「小夭…全て私のせいだ、何があろうと君と離れるべきではなかった!」 塗山璟は小夭を抱きしめながら涙に暮れたが、その時、陣が炎に包まれてしまう。 小夭を失った塗山璟は絶望のあまり共に果てようと決意、自分の身体を盾にして小夭が燃えないよう守った。 「小夭、私は君だけの葉十七(ヨウジュウシチ)だ、一生、君のそばにいると言っただろう? 私を見捨てないでくれ、君がどこへ行こうと私は付いて行く…」 そして小夭と塗山璟は激しい炎にまかれてしまう。 瑲玹たちは梅林の中で燃え盛る炎を発見した。 「あの中に小夭がいる!」 瑲玹は矢も盾もたまらず駆けつけようとしたが、絶殺陣に入れば生きて出られるはずがない。 鈞亦(キンエキ)は仕方なく取り乱す主人を手刀で打ち、眠らせた。 そこで瀟瀟(ショウショウ)は鈞亦に主人を任せ、配下を連れて絶殺陣に向かう。 陣の中ではすでに梅林が焼き尽くされ、ほぼ鎮火していた。 すると小夭を抱きしめたまま大やけどを負った塗山璟を発見する。 瀟瀟は塗山璟の腕を外そうとしたが、塗山璟は小夭を手放すまいと拒むかのようになかなか離れなかった。 瑲玹が目を覚ますと紫金(シキン)宮だった。 小夭も戻ったと聞いた瑲玹は急いで会いに行ったが、小夭はすでに息がないという。 「殿下、王姫はすでにお亡く…」 「でたらめを言うなっ!」 医者の言葉を聞いた瑲玹は烈火の如く怒り、誰も王姫の死を口にできなくなった。 塗山璟が霊力を注いでいたおかげか小夭はまるで眠っているように美しいままだった。 瑲玹は引き続き霊力で小夭の肉体を守らせることにしたが、どんな神医にも助ける術はないという。 その頃、相柳は毛球(ケダマ)に乗って懸命に小夭を探していた。 辰栄山の結界を破って曲者が侵入した。 報告を聞いた瑲玹は小夭の世話を任せて自ら宮門へ出たが、曲者が相柳だと知る。 「私を殺すため、はるばる辰栄山へ来たか?!」 鬱憤を晴らすにはちょうど良い相手だったが、相柳は殺すために来たのではないと否定した。 「昔なじみを救うために来た、私を阻めば妹妹はあの世行きだぞ?」 「箝口令を敷いたのにどうやって嗅ぎつけた?」 実は玟小六がかつて軒(ケン)に埋め込んだ蠱虫は相柳に移し替えられていた。 「救えるのか?」 「小夭を渡せ、私なら救える…差し出さねば小夭は死ぬ」 玉の寝床に横たわった小夭の姿にさすがの相柳も血の気が引いた。 しかし元神を探ってみると、まだ一縷の望みが残っていると分かる。 「いつ目が覚めるかは分からない、数年後か数十年先か…」 瑲玹は悩んだ。 しかし小夭が助かる望みがあるなら、それがどんな策であろうと試してみようと腹をくくる。 「彼女を連れて行け、ただし傷つけたら辰栄残党軍を掃討し、お前を八つ裂きにする」 「傷つけなければ掃討せず、八つ裂きにはしないと?」 すると相柳は霊薬を要求、さらに小夭を救えた暁にはどんな望みにも応えるよう迫った。 「小夭を救えたらな約束しよう」 「今の言葉を忘れるな」 瑲玹は相柳に小夭を託し、瀟瀟に密道へ案内するよう命じた。 瀟瀟は襲撃事件を捜査、瑲玹に報告した。 王姫の手足には刺し傷があり、さらに両脚を6カ所と両腕を4カ所、刀で切りつけられ、全身に無数の暗器が刺さっていたという。 敷かれていたのは火陣だったが傷は水霊術と木霊術の達人によるもので、少なくとも3人が関わっていると判断した。 「これは王姫を狙うため、長い時をかけ周到に練られた謀です ひとりは曋淑恵(シンシュクケイ)の友でしょう、曋淑恵が辰栄小姐と王姫を招くと知りうるような…」 「探し出せ、だが決して殺すな」 一方、塗山璟は傷が深くないにも関わらず、昏睡していた。 瀟瀟の話では死を望むあまり生気が戻らないという。 瑲玹は塗山璟が小夭と死を共にする覚悟だと知り、その誠意に感銘を受けた。 「霊薬を贈れ、小夭が峠を越せばあいつも目覚めよう」 塗山璟は辰栄府で療養していた。 赤水豊隆(セキスイホウリュウ)は瑲玹と塗山氏に亀裂が入らぬよう、太夫人にうまく話をしてくれたという。 あとは相柳が小夭を救ってくれることを願うしかない。 一方、塗山璟には胡珍(コチン)と静夜(セイヤ)が付き添っていた。 胡珍は主人がなぜ死を望むほど悲しんでいるのか分からなかったが、静夜は再び琴を弾かせてくれた王姫こそ主人の命を握っていると気づく。 その頃、相柳は小夭と貝殻の中に閉じこもり、自分の心の臓の血を与えていた。 情蠱により一心同体となった相柳と小夭、今やそれが小夭を救える唯一の手立てとなる。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)まさかの女主死亡! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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