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カテゴリ:日々雑感
ちょっと前にこんな事を言った人がいましたっけ。
『カネ儲けって悪いことなんですか?』ってね。 ---------- 『カネ儲け』って言葉がキライです。 いや、経済活動すべてを否定するわけではありません。 生活を維持し、社会を動かし…そのために必要限度の資金は必要な訳で、 「道義的に必要な収入」を得る事は当然のこと。 ここでいう『カネ』とは=『あぶく銭』あるいは『不当に儲けた』ものを指します。 悲しい現実、ありとあらゆるモノが『カネ儲け』の材料にされてますね。 日曜日、埼玉県大宮に「鉄道博物館」がオープン、初日は約1万人の動員があったとか。 そのオープンを記念して、JR東日本は「記念Suicaカード(1枚2,000円)」を枚数限定で発売、 日曜日の朝9時から最寄りとなる大宮駅で販売しました。 ところがです、この記念カード、1時間足らずで完売したとか。 販売開始前から大行列ができていて、早々に買う事を諦めた人もいるんだそう。 そのくらいの人気…なのかと思いきやです。 YAHOO!オークションに相当な数の記念Suicaが出品されているではないですか! しかもその出品金額を見て愕然です。 販売価格の2,000円をはるかに上回る8,000円、なんてものまで。 良く言えば「枚数限定、という言葉が一人歩きしてプレミアが付く」… しかし私から見れば「儲けてやろう的、悪意に満ちた価格設定」です。 そりゃ、朝早くから並んでやっとの思いで「仕入れた」のかも知れない。 でもね、初めから「売るためだけに買う」のなら、その人には買う権利などないのです。 本当に「記念カード」が欲しい人が手に入らず、「カネ」が欲しい人が買って行く… これ以上理不尽な事はありません。 ここで一言言うならば、Suicaをオークションで転売する事は「Suica利用規程」違反です。 Suicaカードの所有権はJR東日本にあり、我々ユーザーは『貸与されている』のです。 ----- 【東日本旅客鉄道株式会社ICカード乗車券取扱規則より抜粋】 (Suica媒体の所有権) 第9条 当社がSuica媒体を利用者に貸与する場合、その所有権は当社に帰属します。 2 前項の場合利用者は、ICカード乗車券が無効となったとき、その使用資格を失ったとき又はICカード乗車券が不要となったときは、当該Suica媒体を当社に返却しなければなりません。 ----- ※Suicaに限らずPASMOやICOCA、Edy、NANACO、WAONといったICカード一般は、デポジットと言う「保証金」を預けてICカードを借りている状態なんです! 転売禁止を明らかに謳っていないものの、要するに、カードを転売すること自体違法である上、 その転売によって利益を得ることなどもってのほか、となる訳です。 極端な例えをすれば「他人のクルマを勝手に売って利益を得る」に等しい訳ですね。 同じような思いは別の場所でも味わってます。 アーティストのコンサートチケットも然りだと思うのです。 私が苦汁をなめたPerfumeのライブチケットにおいても、 オークションで非常識とも言える金額で出品されています。 酷い例では東京・恵比寿でのライブチケットが2枚で10万円(!)なんて言うものも。 それは極端とは言えども、平均して発売額の3~10倍の金額で流通しているのが現状。 これは明らかにダフ屋行為な訳ですね。 会場前でウロウロしてるヤクザ崩れのダフ屋と一緒なんですよ。 ダフ屋は取り締まりの対象ですよね、そう…犯罪なんです。 チケットの券面にも明確に「営利目的の転売を禁ず」とされているはず。 出品説明には「楽しみにしていたのに行けなくなったのでお譲りします」なんて書かれていますが笑止千万! お前はアホか?、と。 楽しみにしていた=ファンならば常識的に行動できるだろ?、と。 なんか話があっちゃこっちゃ行きましたが… そんな事までして「不労(不法?)所得」を得る前に、人としてやらなければならない事があるはず。 そんなことして得たカネは、豊かさなんて生み出しません。 だから『カネ儲け』なんて野暮なんです。 カネを追う事にばかり目をくれていると実は目の前にある「ホンモノの豊かさ」を見逃し、 実はもっと自分の為になる「チャンス」を見逃し、 その後の人生に悔いを残す事でしょう。 いや、幸せが自分から離れて行ってしまう事でしょう。 いずれにせよ、悲しい人生ですよね。 そんな人生が楽しいか?私はそう思います。 もっと「ハッピー」で「ワクワク」した出来事はもっと身近にあるんです。 皆がこの事に気付いた時に初めて社会は豊かになるでしょうし、 この国が本当に「美しい国」になれるはず。 そう思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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