黒豹の鎮魂歌 大薮春彦
黒豹の鎮魂歌 大薮春彦1980年の作品ですが、文庫化されなおかつ何巻かをひとまとめにしたものです。なのでページ数は約800ページ。読み応えありました。両親をゼネコンと悪徳政治家のせいで自殺に追い込まれた青年がヨーロッパで特殊部隊には行って腕を磨き、復讐のために日本に帰って来るという作品です。とにかく戦闘に関しては完璧な男で、巨大な組織をバッタバッタと倒していきます。時には1ヶ月後に発狂するツボなんて、北斗の拳チックな技も使いますが、基本はドンパチで勝ちまくるって感じです。松田勇作の映画「蘇る金狼」って作品を思い出させます。というかたった一人相手に、暴力団や警察はいったになにをしているんだい?って感じです。800ページもの作品なのに、ラストが物凄く性急で、読みながらホントに完結するのかいって思ったくらいです。最後は無理矢理終わらせていましたよ。まぁ、ハードボイルドが好きなら読んでも損のない作品だと思いますよ。ボリューム満点なので、長持ちしますしね。