スプリンター
スプリンター 小山ゆうかなり昔の作品ですね。先日久々に一気読みしました。主人公の光君は人を引きつける魅力にあふれており、そこを見込まれ結城コンツェルンに養子として引き取られ、帝王学を勉強しています。しかし彼にはスプリンターとしての素質も持っていて、しかもその素質は日本でもトップクラスの物でした。そのことに気付かされた彼は、大きな仕事を終えた後、仕事や地位を捨ててスプリンターとしての道を選びます。神に選ばれた一握りの人間しか感じることの出来ない世界を目指し、日々特訓に励むのです。といった感じで、光君は凄い男なんですよ。登場人物も皆その世界に魅せられてしまい、全てを捨てて走ることに賭けているのです。序盤を読んだってぜんぜん「スプリンター」じゃないんですよ。それがこの作品の、凄いところじゃないでしょうか。