万年常夏島・そーだ水。-完全に沈黙した跡地-

……気付いた。
今まで自分が気付かなかったことに気付いてしまった。
よくわからん気持ちが発覚してきた理由。
ほぼ全ての恋愛において、その引き金となったもの。

それは、「二人きり」。
あるいはマンツーマンともいう。

忘れているものと例外二つを除いて、ほぼ全てのきっかけがこれだった。
自分は人間関係においてけじめが無さ過ぎるのか。

だから、これは違う。
今の気持ちは一時の心の迷い。
だから、私は精神を総動員して否定する。
違う、と。

こう気付いた今、後悔したくないから。
私は、自己否定、という道を選ぶ。