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カテゴリ:未踏
すでに未踏の契約は終わっていますが、お世話になった畑PMのフォローアップミーティングがありました。 1期は昨年4月に始まって最終的な発表会は12月1日にありました。2期は7月より始まって発表会が2月23日にありました。本当は半年ずれるのですがIPAの予算が終了する年度になっていましたので、3月ほどずれたことになります。 2期が終わった今、開発の反省と今後の展開について発表し、お互いに意見の交換をするというのがこのフォローアップミーティングの趣旨です。 今回は畑PMと1期2期のメンバーが集まりました。残念ながらTさんはアメリカで活躍中で、Gさんは仕事が忙しく参加できませんでした。IPAの方も3人いらっしゃいました。IPAの方がおっしゃるには、開発期間が終わってメールや電話でのフォローアップはあったが、こうして集まるのは初めてなんだそうです。 でも、せっかくの縁なんですからこうして集まって刺激し合えるのはいいと思います。
私も年長の開発者なので、「つまらない意見でも自分の経験をとりあえずしゃべる」という役割があるのではないかと思っています。まったく意見を言わなかったり、ただうなづいているよりは、自己主張しすぎないところで意見を言ってみるというのが、課せられた私の役割の一つではないかと思います。 それで、発表中も懇親会でもとりあえずしゃべっています。
畑PMの挨拶から始り、一人一人発表が20分、質疑応答が15分という時間で順番に回っていきました。
昨日のブログを少し付け加えた反省を発表して、さらにどうすればよかったかいうことについて発表しました。後者は、同じ場面で同じ立場に立たされたらどうするか?同じ失敗をしないためにどうすればよかったかという対応策のことです。 反省点については、畑PMと私の意見は一致していたので、客観的にとらえることができたと思います。 そこで学んだことがあります。 最終的な開発像を固定したまま、開発し始めました。 これも言うは易く行うは難し。拡張性を考えて柔軟にすると、いろいろ考慮して開発期間が大きくなります。しかし拡張性を考えずにつくると、にっちもさっちもいかなくなります。そのバランスが難しいところです。
みなさんの発表を聞いてて共通したことがありました。
プログラマーとして数年間ずっと仕事をしてきましたという、バリバリのプログラマーはいないです。 いつもは別の立場の仕事をしていて、「どうしてその部分について言及する人やライブラリやミドルウェアを作る人はいないのだろうか?」「どうしてその部分をうまくつくってくれないのだろうか?」と疑問に感じます。 「じゃあ誰もやってくれる人がいないから、自分でやってみよう」という感じで始めたというのが共通したところです。 未踏の視点は、これまでにないものをつくるというところです。 ですから、いま直面している問題に真っ向から対処している人のは、その問題のことを大局的にみる視点はないのかもしれません。それか、その問題に関わることで忙しくて、他の視点でぶつかってみようという余裕はないのかもしれません。 みなさんは、「プログラムを書いてみよう」 と思い立って、ちょっと調べてみたらいけそうなのでやってみるということで始まっています。それでプログラムを作り上げていくのだから、地頭がいいんでしょうね。 それでも、プログラムのためにプログラムをつくることになるという、手段を目的に取り違えはじめたら嫌気がさしてしまうかもしれません。
私もまだ完成していないから、納得いくまで細々とでも作り続けていきます。それがIPAならびに畑PMが採択していただいたことへのお礼であり責任と感じています。
未踏は今年も募集するという噂なので、みなさんも挑戦してみませんか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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