講演会「人間の本質」を聞いて。
今日は中学PTAの研修会で、臨床心理士の先生の講演会を聞かせていただきました。テーマは「人間の本質」 ~孤独感~でした。ホモサピエンスが数億年も前から生き残って来れた訳は、「お互いに協力し合い、助け合ってきたから。」という事が長年の研究でわかったそうです。言葉を持ったから、知恵があったから…それはすべて協力し合うために必要な事だったから。だから「人間は孤独に耐えられない生き物」なのです。一人でいる方が気楽。友達なんていらない。それは、物理的な事で、心はいつも、「人とのつながりを求めている」のではないでしょうか?人は孤独になると体と精神が病んできます。例として・自分をコントロール出来なくなる(依存)・カロリーを多く取りたくなる(過食)・自己防衛機能が起こる(どんな事にもイライラする)・人に関心が無くなる・マイナス思考になる・睡眠障害が起こる(眠りが浅い・なかなか寝付けない・疲労感が取れない)特に中高年期に起こりやすく、孤独感を感じる。という事は、「このままでは危ないよ」「人とつながりなさい」というサイン。なぜ、最近孤独な人が増えたのか?二つ理由があって・お金に執着、お金優先の思考になったから お金を優先すると、人とのつながりが希薄になり、思考が偏る。・競争社会(結果のみ重視社会) 足の引っ張り合いは人を信用出来なくさせる。では、どうしたら孤独から脱出出来るのでしょうか?それは、「人のために何かする事」 人に何かして満たしてあげると、自分も満たされる。 人は他者からの承認が欲しい生き物。 人は人からでしか、本当の自分を見る事が出来ない。ま、ざっとこんな感じの内容でした。私も、結婚して関西に一人でお嫁に来たときは、寂しくて、何をやっても心が満たされなくて、早く死にたい。生きてる意味が分からない。世の中大事件が起こって、みんな死んでしまえばいい。殺人事件を犯したり、自殺する人の気持ちがよくわかる。と、思っていました。それを救ってくれたのは、子育ての中で、両親がここまで、自分を愛情いっぱいに育ててくれた事に気付いた事と、子育てで、苦労もいっぱいあったけど、自分のためと思うと力が出ないけど、子どものため、人が喜んでくれると嬉しいし…と動き続けて、たくさんの人に支えられて、今の自分がある。と気付いたからでしょうか。孤独を感じている人はたくさんいると思います。私も今でも孤独を感じる時もあります。まず、誰かに親切にする事。人に親切にする事も出来ないくらい、落ち込むこともありますが、誰に親切にされると、また人にも親切にしようと思う循環が回ります。そして、今の自分そのままを、今はこれでいいんだと、認める事。言葉では上手く説明できないけど、毎日、朝起きて歯を磨いて、ご飯を食べて、ウンチをして、自分の仕事をこなして、お風呂に入って、寝る。という毎日をたんたんとこなしていると、思い出すのも嫌な、過去のにがい体験や、辛い思いが、いつの間にか、ダイヤモンドに変わっているようです