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カテゴリ:BLEACH
ほんと、今頃?
って感じなのですが 劇場版BLEACHのネタバレ的要素を含むパロディ をお送りします。 これってほとんどオリキャラしか出てないです。 そういうものが嫌な方はお気をつけ下さい。 本当はこの話の イチルキヴァージョンが書きたかったのですが また、長くなりそうで 全部書き上げようと思ったら 私のペースだと 半年くらいかかっちゃうんじゃないかと 思ったのでこのようになりました。 ていうか ものすごく 旬をのがしてしまったので 発表するのをやめようかとも 思ったのですが おもいきってのせちゃいます! センナ「ねえ、ねえ!もう一回、乗ろ?」 友人A「またぁ?これでもう何回目だよォ。観覧車はもうやめて別のに乗ろうよ。」 センナ「いいじゃん!もう一回だけ乗ろうよ?」 友人B「ほんとセンナは好きだよねぇ。高い所!」 友人A「ホラ、あれだよ。あれ!なんとかと煙は高い所が好きってヤツ!」 センナ「うっせぇなぁ!イヤならいいよ!一人で乗るから!」 友人A「仕方ないなぁ!あと一回、本当に一回だけだよ?」 センナ「うん!」 友人B「やっぱこの時間になるとまわりはみんなカップルだらけだね。」 友人A「やっぱ、あれでしょ? 観覧車に乗って一番上まで来たとき『キス』すると そのカップルは幸せになれるっていうジンクスがあるからでしょ?」 友人B「ここ、空座の遊園地の観覧車にはそれだけじゃなくて、もう一つあるんだ! この時間帯にちょうど一番上に来たときにタイミング良く、陽の入りと夜景が見られると そのカップルは絶対に別れることはないんだって!」 友人A「はあ?いつの間にかそんなのが増えてたんだ。 だけど一体、何が悲しくて、女三人で観覧車に乗らなきゃいけないのよ。 ったく!ちょっと!聞いてんのォ?センナ?アンタに言ってんのよ?」 センナ「うん。うん。聞いてるって!ほら、ほら、陽が沈むよ!」 友人AB「わあ!キレイ!」 友人B「あ!見て見て!前の箱のカップル!ちょうど、てっぺんだよ!」 センナ「どれ?どんな奴等か見てやる!」 友人B「わっ!彼氏の方、こっちに気付いた!うわぁ、あのコ、一校で有名なコじゃん!」 友人A「有名って?」 友人B「そりゃあ、もう、いろいろと…。なんでも彼女と一緒にテレビに出てたとか?」 友人A「あ!それって、もしかして、ブラ霊の?」 友人B「そう!そう!あの二人だよ!」 友人A「あれ?なんか彼女の方もこっちに手を振ってない…? センナ、アンタに向かって手を振ってるよ? ひょっとして知り合いなの?」 センナ「まさか!あんな目立つ人達に知り合いなんかいないよ!」 友人A「じゃあ、なんで手を振ってるんだろ? あ、見えなくなっちゃった。」 センナ「うーん。でも、あの人達、どこかで見たことあるような、ないような…。 なんとなく、夢の中であった気がする。」 友人A「ユメぇ?なによそれ?」 センナ「昨日、夢を見たんだ。 詳しい事は良く覚えてないけど、怖くて、切なくて、 でも、なんだかとっても幸せな夢…。」 友人B「よく覚えてないのに幸せだってことわかるんだ?」 センナ「うん。だってその中で私は自分の信じるものの為に死ぬんだよ! 何も出来なくて後悔しながら死んで行くんじゃないんだ。 本当に大切なものをみつけて満足して死ねるんだもの それってハッピーエンドじゃない?」 友人B「そうかぁ?死んじゃうのにハッピーエンドなの? まあ、その説明だけじゃ、よくわかんないケド。 ようするにあのカップルがアンタの夢の中の住人に似てたって事?」 センナ「アタシもよくわかんない! もうほとんど忘れちゃった! どうでもいいじゃん!そんなこと! それよりアタシお腹減った!降りたらなんか食べよう!」 友人A「まったく、アンタは色気とかより食い気が先か!」 センナ「それはお互い様でしょ!じゃなきゃ遊園地に女の子だけで来るかっていうの!」 友人B「あはは!それは違いないわ!実は私もお腹減っちゃった!」 友人A「私、ソフトクリームが食べたい! 観覧車、降りたとこの店のって美味しいんだよね!」 センナ「ほーら、みろ!みんな食い気ばっかじゃん!同類、同類!」 友人A「まあ、それは、確かに。 そうだけどォ、センナと一緒にはされたくないなぁ。」 センナ「どういう意味よ?それぇ?」 友人AB「底なしの胃袋だもんね!」 センナ「そんなことないよ!普通だよ!あんた達が少食なだけ!」 友人A「センナ、ほんとにアンタには叶わないよね。」 友人B「ホント。クスクスッ」 センナ「ええ!?なんで笑うの?そこ笑うとこじゃないでしょ!」 プッ!あはは!くすくすっ! センナ「うっせーな!笑うんじゃない!」 地上に降り立つと ふいにつむじ風が巻き起こり去っていく。 そして、風舞う先の建物の上に 長身の影と小さな影のふたつの黒い影が 立っているのを見たような気がした。 友人A「なにやってんだよ、センナ!置いてくよ!」 センナ「今、行く!」 もう一度見たときにはそこには深い藍色の空が広がるばかりで。 大丈夫。 大切なものはきっと見失わない。 なんとなく微笑んで、センナは足取り軽くかけ出した。 Fin お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.06 11:21:11
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