山口晴保:認知症と精神科で出演
兄は、日本の認知症学会の会長をしていますが、その傍ら、勉強もしています。皆に認知症を知っていただけるように、NHK中心ですが、「クローズアップ現代」や、「ためしてガッテン」、「名医にQ」、「ご近所の底力」にも出演。倒れてから2年になる私が、生命を肯定する。楽しく生きて行かなければならないから、取り組む前向きな自己肯定です。そんな私が、読んでいるうちに涙があふれ出しました。辛いです、苦しいです、本当は、でも、毎日自分の信じる行方に向かっている。山口晴保:認知症について動いている兄からの言葉10月26日(水)20時NHK教育 福祉ネットワーク「認知症 社会的入院を減らせ」 1:認知症のBPSDの悪化を防ぎ、精神科病院への入院を減らそう2:精神科病院は治療の場であり生活の場ではないので、たとえ入院した場合も早期に退院させよう3:社会的入院をなくすための地域包括ケアの推進の3点が伝えたいメッセージです。一人でも多くの方にご覧いただければ幸いです。放送で紹介する病院は、精神科病院の中でも先進的なところです(石川県立高松病院)。認知症の人を、統合失調症に続く精神科病院の第二の生け贄にしてはいけません。幾つかの精神科病院を見学しました。日本国憲法で保証された基本的人権とはほど遠い世界が、精神科病院の認知症疾患治療病棟でした。某精神科病院は、認知症で車椅子の患者の大部分が「安全ベルト」と称する拘束具で立ち上がれないようにされて、(おそらく多くが)おむつをあてがわれていました(おむつ代は月に5万円とか)。そして職員はそれを拘束と認識せず、当然ことのようにしていました。自分だったら絶対に入りたくない場所です。そういうところに認知症の人という弱者を閉じこめることは、人道的問題だと見学して感じました。大熊一夫著「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」岩波書店, 2011をお読み頂けると、日本の精神科病院の問題をご理解頂けると思います。