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カテゴリ:生活
うちには料理本はあれどお菓子本はほとんど無いです。
母から受け継いだ、とてもとても古いお菓子本がマイバイブル! 婦人之友社の『家庭でできる和洋菓子』と『続・家庭でできる和洋菓子』です。 たたずまいも、中のお菓子の写真(飾りつけやテーブルセッティングも)昭和。 モロ、昭和。 でもなんだかとてもおいしそうなのです。 子供のころ、母はお菓子や料理が大好きで習っていたりもしたので、 そこの教材だったのかもしれません。 婦人之友社のHPを検索してもノーヒット。何だよ! 「出版したの忘れたんか?」と言いたい。 たとえ絶版でも、社の記録だ。載せんかい。 その昔、食べたお菓子は本当においしかったのです。 今の和洋菓子とはまた別の、今は思い出すだけの記憶の味。 このレシピを再現すると、あの味がよみがえるのでしょうか。 この本での表記では、バターは「バタ」です。 ・・・濃ゆそうでしょ? そして作り方の説明は、今の本のように懇切丁寧じゃないのだ。 「それくらい、ご婦人ならおわかりでしょ?」という感じ。 ああ、私はこの年になってもご婦人の仲間入りができないかも。。。 例えば、こういう文が散りばめられているのです。 「エンジェルケーキは玉子の白みだけでこしらえた、大へんかるい、口当りのよい お菓子です。お料理の都合で白みが沢山残ったときなど、こしらえてごらん下さい」 「パイは気温によってバタの固さがちがってきますから、上手につくるのはなかなか むつかしいものです。ことに夏は冷蔵庫でバタを冷し、これを冷たい台の上で 手早く作らなければなりませんし、間々には冷蔵庫の中に入れたり、いろいろと 苦心のいるものですが、家庭で作る場合は十月頃から三月頃までの気候なら、 誰にでもお出来になりましょう」 「あんをつつんで、うぐいす色のきな粉をつけるとうぐいす餅になります。 ねりあげる時に好みの色にそめわけ、1センチ位の厚さにのして、後から短冊形に切って みつ豆の中に入れてもよろしいのです」 「もし、どうしても澄んだ色のコーヒーが出ない場合には、玉子のからをよく洗って、 手でおしつぶし、コーヒーの中に入れてからお湯をそそぎますと、玉子のからがアクを すってくれるので、色の美しいコーヒーを出すことができます」 「フレッシュバタを用いるのが望ましいのですが、経済の上から使えない場合には、 マーガリン、ラード、植物性ショートニング、サラダオイルを用いても差支えありません」 「新しい玉子は自然の光沢があって美しく、殻が少しザラザラしたような感じがします。 殻が光ったようになってつるつるしたものは、何度か人の手を渡ってきたものとみて よいでしょう」 うわ~(;´Д`)昭和がぁぁぁぁぁ!! でも、これこそが私のお菓子の原点。 濃い濃い重い、母の味なのだ。 いずれ暇ができたら、昭和レシピとして再現し公開しますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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