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カテゴリ:生活
急に寒くなって、寒さに弱い私とそらは、
活動量がめっきり落ちています。 やらねばならないことはたくさんあるんですが… さて、好評につき(?)昔のときめきストーリーの続編を… 今と違っておとなしい子供だった小学生の私ですが、 6年生になるときに父の転勤で、父の実家(香川)で暮らすことになり、 転校することになりました。 そこは、高松市(県庁所在地)からは車で30分ほどかかる田舎。 一番大きいスーパーが生協、という、田舎暮らしがはじまりました。 そこの小学校は制服があり、いままで私服だったのでちょっと新鮮…! しかし、たった1年のために制服をあつらえるなんて、今にして思えばもったいない。 「あなたは、6年E組になります」 と言われて、新しいノートにせっせと名前を書いて新学期の準備♪ この機会に、ちょっと活発なキャラになろう、などと企んでいました。 そして新学期となり、初登校したところ・・・ 「もうひとり転校生がいるので、あなたはハー組になりました」 と言われ、それはいいんだけど、ハーって・・・なに? 今までの小学校は5年3組、とかそういう感じだったんだけど・・・ と思っていたら、イロハのハ、だったのです(=゚Д゚=))!! 「まじすか・・・」 と、今なら軽く笑うところだけど、真新しいノートに書いた「6年E組」がむなしい…。 修正液などまだこの世に存在していない時代だったので、悲しくもEを油性マジックで消し、 その上に「は」と書き直したときの悲しみは、まだ恨んでいます(笑)。 「は」組での私は、転校生が珍しくてたまらない田舎なので、一躍時の人に。 休み時間のたびに質問攻めに遭い、登下校時は10人前後の塊。 その半分は男子で、男子の歓迎はスカートめくったり、傘でひっかけられたり、 あまりのいたずらに、さすがの私も大人しくしているわけにはいかなくなりました。 女子は一生懸命、私を守ってくれたのですが、私もだんだん逞しくなり、 「ワールドプロレスリング」(古館伊知郎アナ)を参考に、回し蹴りなどの応戦技を身に付けるように。 目指した活発キャラを通り越し、ちょっとした由美かおるのようになりました。 男子にはT田君という、ボス的な子がいました。 きっと周りより少し早く大人びていた(体やエロの部分が)・・・のだと思うのですが。 子供心に「あいつを黙らせたら平和になるんじゃ…?」「もしくは…和解?」 とか思いつつ月日は流れ。 ある音楽の授業の日、先生のピアノに合わせて『小さな木の実』を歌っていたときのこと。 ふと顔を上げると、思いがけず人知れず、T田くんが目を真っ赤にして泣いていたのです。 気づかないフリをするほど器用ではなかったので、私はきっと驚いた顔をしたのでしょう。 彼はハッと気づいて私を見ました。 後から知ったのですが、T田君のお父さんは数年前に…亡くなっていました。 私は見てはいけないものを見てしまった、と思い、でも日頃の恨みがあるにも関わらず、 それを誰にも言わず、見なかったふりを通しました。 (きっと、どうしていいかわからなかっただけ) その日以降、彼の私に対する態度が一変。 急に平和な日々が到来することになったのでした。 小学校卒業後、同じ中学校に進みましたが、卒業するまで彼とは気まずかった気がします。 3年間クラスも別だったし、会話をした記憶もありません。 彼はサッカー部でしたが、中学校のあいだで急にモテてたと記憶しています。 その頃はガキ大将というよりは、すっかり爽やかキャラで、ちょっとワル。垢抜けてました。 確か、お母さんが誰よりも綺麗だったなー。 きっとお母さんが彼を素敵に変えたんだろうなー。 もし息子を産むことがあったら、そんなお母さんになりたいなー(話が脱線)。 いや、たった一度、接点がありました。 私はソフトボール部でファーストを守っており、狭い練習グラウンドでファーストの位置はサッカーゴール前。 誰かのシュートが背中をボイーンと直撃し、倒れこんだことがありました。 そのときにT田くん(MF)が「大丈夫?」とやってきて、起こしてくれたっけか。 ただ、それ一度きり。 あの日、彼の涙を偶然見てしまったために、彼と一定の距離が出来たのでしょう。 あれから何度、視線が合ったかわかりません。 その日以降、目の端でお互いの居場所を確かめるような、でも、好きとは違う何か。 取っ組み合いをしていたあの時には絶対に戻れない感じ。 そのときの気持ちがどういうものだったのか、いまだに理解できませんが(思春期よのぅ)、 きっと憎からず思っていただろうということ、卒業までの間に、気持ちが整理できなかったくらい不器用だったということ。 もし、会う機会があったら聞いてみたいことの一つですが、 案外T田君のほうは、泣き顔を見られたことすら忘却してるというようなオチかもしれません。 長い話におつきあい下さり、ありがとうございます。 その割に中途半端で結論のない話でスミマセン。 でも、つきあったの別れたのよりも、こういう話のほうが美化されてて、いい思い出のような気がするのです~。 願わくば、T田くんがヘンなオッサンになってませんように。 そして私のことも美化してくれてますように お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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