先日「自閉っ子、こういう風にできてます!」ニキ・リンコ×藤家寛子(花風車)を読みました。
高機能自閉症のお二人と定型発達の編集者との対談。
肉体的な不具合もご本人たちは、それが普通と思っているので訴えることもないまま、生活を送り適応すべく努力を重ねられてきた。
体の喪失感があり、それを取り戻すためにマニュアルを用意している。
背中がなくなったり、足がなくなったり感じるようだ。
特に「見えないものはない」という、とらえ方。
スカートをはいていて腿が見えないと、腿がなくなってしまうと感じるそうだ。
ときどき彼らが動かなくなるのは、そのような喪失感のためで決して怠けているわけでも、ふざけているわけでもないようだ。
ソラも時々、ぼーっとしている事がある。
まるで電池が切れたように・・・。
もしかしたら、空は体を失っていたのかな。
自分がどこにいるのか見失ったのかもしれないね。
それなのに、「早くしなさいっ!」って怒鳴ったっけ・・・。
ごめんね 空・・・気づかなくて 怖かったよね。
他にも、付き合いのコツやヒントが沢山かかれています。
ぜひ読んでみてください。
ニキさんが「もう一度自閉っ子に生まれたい」と語っています。
そう思えるなんて、素敵な事だと思う。
いつか 空もそう思ってくれるかな?
そして そんな空と共に育った海も・・・
自閉っ子、こういう風にできてます!
著者:ニキリンコ /藤家寛子
出版社:花風社
サイズ:単行本/311p
発行年月:2004年11月
自閉の翻訳家と作家が今こそ語る独特の身体感覚と世界観。読む人が増えれば、理解の輪が広がる一冊。
【目次】
第1部 気まぐれな身体感覚(雨ニモマケズ/季節の風物詩/くしゃみに拍手 ほか)/第2部 幸せな世界観(かもしれない)(神様のパシリ/クラスメートは学校の備品/学校に行くのか、学校が来るのか ほか)/第3部 自閉の生活法・序論―ニキ・リンコ インタビュー(エキゾチック・ペットの飼い方/食いしん坊というモチベーション/本人を信用していいか ほか)
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