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今日は良い天気に恵まれ
でも私は、部屋の中で今製作中のゲームを
どんどん作り上げていっていた。

そんな中、妹と母が
市立図書館で、本を借りてきてくれた。
島田荘司さんの本は大体持ってはいるのだが
持っていない本をチョイスしてきてくれた。

今回読んだ本は、透明人間の納屋。

【送料無料】透明人間の納屋
島田さんには珍しく、文章量が少なく
ライトノベルのようと言ったら
ライトノベル作家に怒られそうだが。
とにかく、単行本のような感じを受けた。

透明人間は、実際にいるのだと語る真鍋さん。
父親がいないユウは、真鍋さんから多くを知る。
母親に対する、自分に対する裏切りだと感じた少年は
初めて真鍋さんに罵声を浴びせる。
だが、真意を知って、彼は迎えにいく。

世間を騒がせた失踪事件の真相。
透明人間は、本当の透明人間は…あの人だった。

最後まで読んで、
島田さんらしい終わり方だなぁと思った。

私には両親が健在だ。
喧嘩もたくさんして、私達にも飛び火するけれど
それでも両親がいるということは幸せなことなんだろう。

でももしも、こんな人が本当にいたとしたら…
彼らにとって、一番良い選択肢は何なのだろう。
祖国に帰ることか、外国にいることか…？
透明人間だって、宇宙人だって本当にいるんだ。
ただ、別の角度からでないと見えないんだ。
全くその通りだと思った。
この目で見えないからと言って、存在しないことにはならない。
紫外線だって、見えないけれど存在しているではないか。
そう考えると、人間の目はすごい仕組みではあるけれど
案外見えないものも多いのかも知れない。

幻聴だって、幻視だって、見える聞こえる人はいるのだ。
見えるはずがない。
聞こえるはずがない。
それはわからない人にとっての意見だ。
だって、私には確かに聞こえていたのだから。
霊魂などを信じるわけではない。
脳の障害らしいことはわかっている。
でも、本当は存在しているのかもしれない。
聞こえることが悪いことなのか…？
よい事なのか…？
それは人間側の話だろう。

透明人間。
どこにも存在しない人。
存在してはいけない人。
だからこそ、彼は少年に伝えたのだ。
自分こそが透明人間だと。

外国では、幸せになれると言う真鍋さん。
でも、実際の幸せは遠く離れた日本にあったのだなぁ。