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2010.06.22
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カテゴリ:所感
多くの方の耳目を集める事件が、この春から新潟市では続いている。
新潟市美術館とマリンピア日本海(水族館)であるが、
人為的ミスでは済まされないことは、多くの方の一致した見方である。

新潟市美術館内で製作された「水気の多い作品」を、そのまま展示し「カビ」が発生した問題。
また、同館内で「クモ」見つかったことなどで、管理体制に重大な瑕疵があったことは明らかである。
館長のK氏は就任後、長年在籍していた美術館学芸員をすべて異動させている。
同氏は、美術屋ではなく批評屋という見方もある。
同美術館での在勤状況は、不在が多かったらしい。
同氏を館長に抜擢した現市長は、就任を要請した責任を「うやむやのまま」に終わらせようとしている。
同美術館で開催予定の「仏像展」は長岡市に有る「県立近代美術館」に変更を余儀なくされた。

マリンピア日本海で起きた人為的ミスにより「日本海大水槽」で泳いでいた魚7,000匹が死に至った。
この中には20年前の開館当初から飼育されてい「ホシエイ」も含まれている。
幸い、ウミガメやネコザメは生き残っている。
ホシエイが死ぬ間際に稚魚5匹を産み落としているが、こちらは無事に救出されている。
臨月を迎えていたホシエイを、飼育員の誰も気づいていない。


当の飼育員は、普段は使わない消毒剤(塩素)を入れた為、と報道されている。
飼育員は4年目で、この4月からイルカ担当から魚類担当になった、らしい。
トビウオの孵化がうまくいかないのは水質に問題があると考え「次亜塩素酸ナトリウム」を投与し15分後に異常に気づいたと、報道されている。

投与する前に、他の複数の飼育員に「次亜塩素酸ナトリウム」を使うと言ってたらしい。わかりやすく言えば、「塩素」である。
通常、アシカやイルカの水槽には使うが魚類には使わない薬品である。


飲料水である水道水には、微量の塩素が含まれている。
自宅で魚類の飼育経験のある方は、よくご存じの事であるが、塩素抜きをしなければ、水道水は使えない。
魚類の飼育員として「塩素抜き」は、基本中の基本事項である。
また、この水族館には薬品投与のマニュアルは無かったと報道されている。
お粗末さを露呈する。

生きている動物、魚類に対して薬物を使うには細心の注意を払う事は、飼育員のみならず動物や魚類を飼っている人たちには「当たり前の事」である。

新潟市が指定する「新潟市開発公社」が、市の施設である「マリンピア日本海」を運営する。
新潟市の職員2名が常駐する。
新潟市の管理責任は、問われて当然である。

2007(平成19)年4月に新潟市は政令指定都市となったが、施設管理さえ満足に出来ないなら政令指定都市の名は、返上もやむを得ない。

 撮影 2008年08月07日13時24分 1/320 F13 ISO400 新潟市白山公園
ハスの花 白山公園 08.08.07

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Last updated  2010.06.22 23:16:25
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