1/15歳の神
会津地方の名物「歳の神(さいのかみ)」です。ばあちゃんたちは「さいのがみ」といいます。毎年1/15日。村中の人が、昨年のカレンダーや破魔矢、お札、だるまなどをもってきて火に投げ入れます。八百万の神の精神。どんなものにも神様が宿っているという日本人的な発想。そうおもえば、そういったものはゴミ箱へ捨てられませんね。年のはじめに、村の人たちが顔をあわせる。暗闇の中に、それぞれの顔が浮かび上がります。その火で、もちやするめを竹の先につけて焼きます。それを食べれば無病息災。その火でつけたたばこをすえば、虫歯にもならないという迷信。こどものころそういわれてたばこにむせ返った記憶がありますが、この村に小学生はいません。さびしいかぎり。昔ほどの村にも勢いがなくなってきているのを感じます。つくるのはめんどくさいなぁと思いますが、こういう行事は残していきたいものです。ちなみに、息子大和を取れていきましたが、燃え盛る火にびびって泣きまくりでしたが、きっちりもちとするめを持ち帰りました。もちはあぶないので食べさせていませんが、するめをかじって、こちらが油断した好きに嫁さんのビールを飲んでいました。気をつけねば。