2009,7,19
3年前のブログです。 偶々(たまたま) 2009,7,19 偶々と書いて、たまたまと読みます。たまたま出会っているように思うかもしれませんが、たまたまはないのかもしれません。自分にとって必要なことが、目の前の出来事として起きているのではないでしょうか。偶然であれば、他人事で済むかもしれません。しかし必然と考えれば、現実から逃げることがなくなります。 自分には関係ない他人事と思えるようなことであっても、何かしらの意味があるのではないでしょうか。全く関係のない出来事は、起きていないのではないでしょうか。 数日前の北海道の夏山での遭難で、10名の方が亡くなりました。いくつかの思いがけない悪条件が重なって、死に至ったと思われます。単なる一つのことが原因で死に至ることはないのかもしれません。山登りをしている私としても、他人事ではありませんでした。 普段は正しい判断が出来たとしても、極限の状況になると、私たちは正しい判断が出来ないのかもしれません。全体を考えることが出来なくなり、目先の部分的なことで考え行動し、失敗したのかもしれません。 先日の富士山登山の時に、似たような体験をしました。寝不足と疲労、そして風雨による体力の消耗で、友人は頂上に着いた際、ガタガタ震えていました。私から言わせれば、雨に濡れない方法はいくらでもあったと思うのですが、人間、疲労がピークに達すると、正しい判断が出来なくなるようです。 何はともあれ無事下山出来たのですが、あの体験がどれほど彼の身に沁みているかは疑問です。山登りには、最悪のことを考えた、準備と心構えが必要なのでしょう。自然は厳しく、人間側の都合など考えてくれません。 昨夜ホテルでのマッサージの際、たまたまあるお客様とお会いしました。仕事は違っていても、お互いに相手の話が理解出来るのです。多分ちょうどいい時に出会っているのでしょう。更に今夜も、同じご夫婦からマッサージの予約が入っているのです。 関心のない人には何も見えなくても、ピントが合った生き方をしている人には、見えたり聞こえたりするのでしょう。予期しない出会いがあるから、人生って興味津々です。夕方になると花がつぼみますが、翌朝にはまた開きます。3日目の開花ですので、元気がなくなってきました。安部譲二著『ぼくのムショ修業』、今朝読み終えました。たまたま図書館で眼に入った本です。