Groove Finder

Birdのグルーヴィーなライヴアルバム。Birdは最近聴きかえしています。オススメです。
【No.357】　
・Bird：Live！Tour2000+1 (2001)
生音Birdといった感のある作品。ドラムなど打ち込みで構成されていたスタジオ盤とは異なり、生演奏なのがポイントですね。スタジオアルバムでは、Mondo Grosso 大沢伸一の全面バックアップの下でクラブミュージックの枠を越えたポピュラーミュージックを構築していたわけですが、ライヴではスタジオ盤よりもBirdらしさ（人間臭さ？）が出ていて好きです。私の記憶では、Birdは元々クラブミュージックとは縁がなく、バンドをやっていた人で、デビューした頃の雑誌のインタビューでも「大沢さんの影響でクラブミュージックも聴き始めました」と言っていたと思います（間違ってたらゴメンナサイ）。そういうバックグラウンドも、本作には出ているのではないでしょうか。グルーヴィーな生のバンドサウンドをバックに、スタジオ盤以上に躍動するBirdが楽しめます。相変わらず顔に似合わない迫力のある堂々とした歌いっぷり。でもBirdの歌で一番好きなのは、自然体なところですね。それは1stからそうなんですけど、変に力んだり、カッコつけたりすることもなく、自分に正直な感じ。それをバッチリ曲にハメテいくあたりに大沢伸一とBirdの力量・コンビネーションの良さを感じます。本作は、アレンジがスタジオ盤とは全く異なる曲も多く、スタジオ盤を持っていても買いな作品だと思いますね。ドラムもカッコいいですよ。ヒット曲が多数収録された選曲も良いですが、個人的には1stの「パズル」をCDにも入れて欲しかったです（DVDでは収録されている）。その代わり（？）Mondo GrossoでBirdが歌っていたブラジリアンな「Life」が収録されているのはオイシイです。出来もいいですしね。「Mindtravel」収録の「9月の想い」も好きな曲。9月という点ではピッタリです（強引・・・）。ヒット曲「空の瞳」は、フックのあるスタジオ盤の方が完成されている感じですが、このライヴバージョンもファンキーで勢いがあり魅力的です。後、関西人の私としては間のMCも好きだったりします。検索してみたんですが、DVDはあるものの、このCDは今発売してないようです。中古で安く入手できると思いますので聴いてない方はチェックしてみましょう。ついでにMondoのライヴ「The European Expedition」(1995)もオススメで、こちらもカッコいい作品です。