Art Blakey & The Jazz Messengers。2管から3管編成へ。過渡期の傑作。
【No.593】
・Art Blakey & The Jazz Messengers:Art Blakey & The Jazz Messengers (1961)
本グループについては、過去かなり紹介してきましたが、主にBlue Noteでの作品が多かったと思います。今回紹介するのは名門レーベルImpulse!から発表されたアルバム。ちょうど、Lee Morgan, Wayne Shorterによる2管から3管編成へ移行する過渡期に録音されたもの。メンバーも後の3管時代のメンバーと異なり、本作では、トランペットが後のFreddie HubbardではなくLee Morganのままで、ピアノもCedar WaltonではなくBobby Timmonsになっています。編成やメンバーの変更だけでなく、本作あたりから、それまでのファンキー・ハードバップ路線からモード・ジャズへの接近が聴けますし、音楽的な面でも過渡期だと言えますね。Jazz Messengersというと、Blue Noteの作品群が注目されがちなのですが、このImpulseでのアルバムは過渡期とはいえ充実した内容でオススメです。他のアルバムに比べオリジナル曲は少ないですが、アンサンブルが良く、Jazz Messengersの作品群でも好きなアルバムの一つ。ソロや曲の長さが適度で、非常に聴きやすいです。フロント陣のソロもポテンシャルが高く、特にWayne Shorterが素晴らしいと思います。収録曲で有名なのはCurtis Fuller(tb)作の傑作「Alamode」。あと3曲目の「Circus」もハイライトですね。この2曲は非常にカッコいいナンバーです。「I Hear A Rhapsody」も痛快でオススメなナンバー。お馴染みの「Invitation」「You Don't Know What Love Is」もイイ雰囲気で好きかな。HMVで全曲
試聴可能です。ジャズが好きな人はチェックしてみて下さい。