協会酵母って?
酒瓶のラベルを見ると使用酵母の欄によく「協会9号」とか「K7」とか書いてありますよね。(「K」とは協会酵母の略です。)そこで、今日は協会酵母のお話です。そもそも酵母とは、空気中いたるところにいて条件さえ揃えば、どこでも生えてきます。昔は、蔵内にいる酵母を使ってお酒を造ってました。(その酵母を「家付酵母」「野生酵母」と呼ぶ。)そのため、今より個性的なお酒がたくさんあった反面去年はおいしかったけど、今年はあまり良くないとかいうことがあり、不安定な造り方をしていた。そのうち酒造技術が進歩しきて、そうした家付酵母の中から特に優良な酵母を取り出すことが可能なり日本醸造協会という所が良いお酒ができた蔵から酵母を採取し純粋培養して、希望する蔵に分けてあげるようになった。それが『協会酵母』です。採取した順番に協会1号、2号…と呼び1~5号と8号は、消滅。現在、15号までが広く使われています。参考に 6号 秋田県 『新政』が発祥。 7号 長野県 『真澄』が発祥。 9号 熊本県 『香露』が発祥。10号 東北地方から発祥。11号 7号から分離。12号 宮城県 『浦霞』が発祥。13号 9号と10号の合体。14号 金沢国税局管内で育種。別名「金沢酵母」。15号 秋田県醸造試験場にて育種。また、6,7,9,10,14号は後に01がつく酵母もありそれらを「泡なし酵母」と呼ぶ。