爺さんの写真日記「認知症になった愛犬モエ」
やっと六時間の睡眠がとれるようになったかと思ったら、昨夜は愛犬モエの夜泣きで五時間の睡眠。だからといってモエを叱るわけにもいかぬ。最近のモエは毛布の絵柄に吠えたり、オシッコを漏らしたり、時には大便までを所構わず垂れ流す。思えば人間だって同じ事、モエも認知症の域に来たのである。人間なら何歳か?我が家の養女になって14年、戸籍簿はないがNHKの朝ドラ「すずらん」の放送中だったから爺さんは覚えている。養女になった時にはうら若い少女だったが、恥じらいどころか落ち着きのない性格で、散歩はリードを力一杯引っ張って困らせた。「ジョイナーって名前を付ければ良かったのに・・」とばあさんは言っていた。それから何年?すずらんの放映が、平成11年4月、出演は、倍賞千恵子を始め遠野凪子、柊瑠美、橋爪功、萬田久子、のそうそうたるメンバー。舞台は北海道。萌の人生はこの明日萌駅から始まった。大正末期で北海道旭川に近い明日萌(あしもい)」駅(架空)の待合室。生後間もない赤ん坊が置き去りにされ、駅の駅長・常盤次郎の元で育てられると言う筋書きだった。我が家のモエは、店の玄関で腹を空かしてうつろな目つきで尻尾を振り振り開店を待っていた。先ずはパンとミルクを与え、そこからモエの第2人生?が始まったと言う訳だ。誰が捨てたか?落ち着きに欠ける性格は、後になって飼い主を手こずっているが今もって変わらない。爺さんだって何れボケるかも・・。飯を喰ったのも忘れたり人の顔をさえ忘れたり、ばあさんに「あんた誰?」と言ったり・・あ・・・嫌だ!思っただけで怖くなる。だからモエよ爺さんの顔だけは忘れるなよね・・。※爺さんのひとりごとはこちら■引きこもりのチャチャは一人寂しく遊んでいる■■ストーブの暖かさも知ったチャチャ■■弟の武二郎通称タケとの散歩は日課である■■めっきり白くなったモエ■足取りもヨタヨタ・・■ばあさんに寄り添うモエ■