スピーキング英語辞典(松本道弘著・KKベストセラーズ)より。
nothing to lose は、「なくてもともと」「失うものは何もない」「損はない」という意味で「だまされたと思って」にかなり近い表現である
例文
だまされたと思って、彼に会ってごらんなさい。
Just go out with him, you have nothing to lose.
asahipressSENTENCEには、
have (got) nothing to lose
だめでもともと
二の足を踏んでいる人にYou've got nothing to lose (by trying).と言って励ますのは英語でも同じ。「(やってみても)失うものは何もない」つまり「だめでもともと」である。haveは口語ではよくhave gotになる。少しかたちを変えてThere's nothing to lose.とかWhat have you got to lose?なども同じようによく使われる。
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そのほかcan't do any harmも、ためらっている人を励ますのに使える。「(~しても)不都合はない」「(やってみる分には)さしつかえない」の意味である。「その仕事に応募してみたら。だめでもともとじゃない」ならIt can't do any harm to apply for the job.あるいは人を主語にしてYou can't do any harm by applying for the job.のように使う。
「だまされたと思って」で辞書を引くと、asahipressSENTENCEやアドバンストフェイバリットでは、「take someone's word for it (and)」となっていました。
英語は「言葉どおりに受け取る」で「だまされたと思って(~してみなさい)」にあたる決まった言い方。命令形で用いるとき、しばしば文頭にjustをつけて言う。Just take my word for it and try some! I'm sure you'll like it.(だまされたと思って食べてごらん。きっと気に入るから)。
(asahipressSENTENCEより)
「だまされたと思って」と「ダメもと」、日本語で使う場合を考えると、微妙に違う感じもしますが、nothing to lose は短くて覚えやすくていいですね。
Give it a try. You have nothing to lose. だめもとでやってみれば?
アドバンストフェイバリットより