急激に気温が低下して、体がついていけない
状況ですが、暖かかった秋の名残でしょうか、
セイタカアワダチソウの花が未だに咲いている
のには驚かされました。
ただ、この寒さが連れて来たのですかね、水辺に
集まる野鳥は続々と種類を増やしているようです。
セイヨウタンポポとか、時節にかかわらず花をつける
帰化植物は無視するとして、(花木も除き、)冬に花の
最盛期を迎える植物って、意外にあるのですよね。
去年の2月あたりにもこの植物を取り上げましたので
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、冬に花の
盛りを迎える植物カントウカンアオイをご紹介します。
(単に「カンアオイ」が植物学での正式名称。関東地方に多いため、
便宜上頭にカントウを付けたものが通称になっています)
カントウカンアオイ posted by (C)sasama_tea
カンアオイ(寒葵)に関する詳しい説明は、下記に示しました
過去の日記をご覧いただくのが宜しいかと思います。
2007.2.3の日記(カンアオイの性質)
2007.2.4の日記(地質学との関係)
2007.2.6の日記(個体ごとの外見の違い)
古い時代に房総半島と三浦半島が地続きだった事を
見ていたと思われるカンアオイは、多くの植物が眠る
真冬に花を咲かせます。
そもそもこの植物の存在をご存知の方はごく僅かで
しょうし、たとえ気づけたとしても、落ち葉や土に
埋もれている地味な花に気づく方もごく僅かでしょう。
上記のリンクでお読みになればお分かりでしょうが、
カンアオイという植物、見れば見るほど、そして
知れば知るほどに興味の尽きない植物です。
フォト蔵のアルバムにも幾つかの花の写真を収めて
ありますが、地味な花にも個性がたっぷり込められて
いるのです。
ちなみに、このカンアオイの花には花弁が無く、
花弁のように見えるのは「がく」に当たるものです。
何と申しましょうか、珍妙な花ですが、いつ見ても
飽きませんね。
東京湾の向こう側からやって来て、房総の歴史を
見守り続けてきたこの植物が、いつまでもそこに
腰を落ち着けられるように、無力でちっぽけな私が
見守っていきたいと思います。
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