ネジバナ狂いのsasama_teaです。

ネジバナの花を野原などで観察し続けるのは
結構大変でして、歩いてはしゃがみ、また立ち
上がっては歩きながらネジバナを探す・・・と、
ある意味不毛な作業の繰り返しです。
なかなか意図するような変異の個体も見つから
ないのも当たり前のことで、暑さでへたりそうに
なりながらも楽しんで探す（アホな）私です。

そのような中、嫌というほど植物相手に観察
しているものですから、ネジバナ以外のものも
いろいろと見えてきます。
いちばん目立つものはクローバーの類です。

クローバーといえば、「幸せの四つ葉」ですね。
私もときどき探したりしますが、四つ葉もそれ
なりに見つかるものです。
真剣に探すと見つけられないこともありますが、
今回のネジバナ探索においては、意外な結果
がもたらされました。

ムラサキツメクサ（五つ葉、四つ葉） posted by (C)sasama_tea

四つ葉と五つ葉、お分かりになりますか？
数え方の単位がいまいち分かりませんが、写真
では五つ葉がふたつ、四葉もひとつ見えます。
その他にも四つ葉がいくつかありました。

ムラサキツメクサ（四つ葉、五つ葉） posted by (C)sasama_tea

こちらの株はさらに四つ葉の数が多くて、
五つ葉もいくつかそなえているところを見ると、
四つ葉以上の葉を現す遺伝形質が完全に
固定しているのではないかと推察できました。

こちらの上記２種は、人が踏みつけるような
場所に生えている個体ではないため、
「踏みつけられて云々」という条件で発生した
現象ではないと思います。
つまり、高確率で突然変異した個体ではない
かと結論づけられそうです。

ちなみに子供の頃、「五つ葉を見つけると不幸になるから取るな」
と友達に聞いたような記憶が残っていますが、「失恋する」とか、
そのような話もあるようですね。
とはいえ、四つ葉が幸福を象徴するように、五つ葉は金運を象徴
するそうですから、稀有な現象に出会えたことを素直に喜んでも
いいのでしょうね。

ただし、公園の芝生で見つけられた以下の
個体でも、遺伝形質がある程度固定して
いるのではないか？　というものもありました。

シロツメクサ（四つ葉、五つ葉） posted by (C)sasama_tea

前述のふたつはムラサキツメクサですが、
こちらはシロツメクサです。
四つ葉と五つ葉が写るようにしましたが、じつは
この写真の部分以外にもかなりの四つ葉があり
ました。
その総数は見えているだけで13にも及びます。

芝生の中で踏みつけられる刺激が発端となって
四つ葉を生じたのかもしれませんが、それはただ
の一時的な現象に留まらず、遺伝子レベルでこの
個体の性質を（一部？）変えてしまったようです。

ただ、ここまで安売りされてしまうと、幸せに
あやかりたいと思う気持ちも萎えてしまいますか？
ニセモノの四つ葉のクローバーが売られている
こともありますが、本物の四つ葉しか出さない
クローバーを本気で有り難がって購入する方は
いらっしゃるのでしょうか。
とりあえず私は「自分で見つける」という選択肢を
取ります、と説明するまでもありませんね。

ムラサキツメクサ（六つ葉） posted by (C)sasama_tea

そして最後になりますが、こちらは４、５と来まして
六つ葉のムラサキツメクサです。
こちらは遺伝的というより、生理的に偶然生じた
もののようです。
葉の柄の部分が横に広く帯状になっていたため、
「帯化（たいか）現象」によるものと想像します。
同一株に四つ葉すら見つかりませんでしたので、
単なる偶然の産物ということなのでしょう。

世間には小葉が20を超えるものも見つかって
いますから、私もそのようなものを探してみたい
ものです。
血眼になってではなく、偶然見つけて、その驚き
を味わってみたいな、と。

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じつは、クローバーネタは他にもありまして、明日以降もそちらで
書いてみたいと思います。
ただの帰化植物なのに、こうまで日本人の心を突き動かすものは
一体何なのでしょうね。