春に花を咲かせた植物には、美味しそうな実が
ついているものも少しずつ増えてきました。
実のつき具合を観察し、自分の取り分が多すぎ
ないように考えつつ、野生の味を楽しませて
もらっています。
現在ナワシロイチゴの実が最盛期を迎えて
います。
実際には、完熟しすぎてしまったものも多いよう
ですから、鳥もその他野生の生き物も、当然
人間もナワシロイチゴの実を気にしていない
様子です。
つまり、完熟するまで食べられずに放置されて
いたのでした。
ま、出遅れた私にとっては好都合な状況でした
が。。。
ナワシロイチゴ posted by
(C)sasama_tea 収穫には、手で触れても潰れないくらいの状態
が扱いやすいのですが、黒ずむほど完熟して
いて、扱いが少し大変でした。
虫に食べられていない、少しでもきれいな実を
選び、残りはそのまま手をつけないのが自然
に対する礼儀作法。
そして、潰れないように、また蒸れて傷まない
ようにカバンの中には保冷剤が入っています。
じつは、暑さ対策の飲み物の保冷と兼用です。
汗をかきすぎると頭がもうろうとしてきますから、
倒れる前に水分補給ですね。
それはそうと、帰宅後はその日の内に調理
します。
量が多いと果実酒などにも利用できますが、
そこまで大量にはありませんので、いつもの
ようにジャム作りになりました。
消毒の意味も込めて塩水で丁寧に洗った後、軽く
乾かしてからジャム作りに入ります。
上白糖を実の量と同量加え、軽く混ぜ合わせて
から電子レンジで加熱します。
沸騰して泡立ちますので、容器は大きめのものを
使用します。
途中混ぜないと沈殿した砂糖が溶けませんので、
その点を気をつけながら、写真の量で5分くらい
加熱し続けるとこのようになります。
ペクチンの含有率が多いようで、この時点で
液体はぷるんぷるんの状態になっています。
すでにジャムの出来上がりです。
ちなみに、猫ちゃんはPANSYさんに頂いた
記念品の箸置きです。
ペット不可でも、この子なら平気です
さてさて、先ほどのジャムでは硬いタネが
そのまま残されていますので、面倒ですが
私は濾しています。
量はそれほど多くはないのですが、結構大変
な作業です。
出来上がりを考えながら、ひたすら濾し続けます。
何か汚い感じの出来上がりですが、中央の塊
は果肉部分を濾したもので、分かりやすくする
ためにそのままにしました。
天然のペクチンが効いているため、液体部分も
ぷるぷるです。
試しにひとくち舐めてみると、混ぜ物のない天然
の甘酸っぱさが最高にいい感じです。
世の中には信用の置けない食品が溢れています
が、人はこのような特別混ぜ物をしなくても
美味しいと思えるものを食べないといけませんね。
取って付けたようなものばかり食べていると、
自然と体も弱くなりますよ。
(やっていることは不自然なのに、「自然と」体が弱くなるとは
じつにおかしな言葉です。)
ひとりごとはさて置き、いかがでした?
ナワシロイチゴが食べたくなりましたでしょうか。
そもそも道端の雑草(正しくはつる性の木本)で、住宅地
にもナワシロイチゴは見られます。
ただし、草刈りで切られると実もつかない場合の
ほうが多いようですし、食べる機会に出会わない
のがふつうかもしれません。
それでも少し山間に出向いてみるだけで、あまり
にもふつうに見られる植物と気づくことでしょうね。
落ちているものを拾うような状況になってしまい、
恥ずかしくて実行できないかもしれませんが、
他人と違う行動を取ることが吉となることもある
のですよ。
競争相手が少ないうちに、また消えてなくなる前に
お試しください。
きっと、良い目見れますよ
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