猛烈な暑さの昨今、皆さんはいかがお過ごし
でしょうか。
この暑さでの屋外作業はきついですね。
体中の水分が蒸発して干物にでもなってしまい
そうです。
さて、カメラを手にした当初は、花の写真を撮る
ことが目的となっていましたが、最近はその周辺で
観察できる虫の生活の様子を写真に収めることも
楽しみのひとつとなってきています。
先日、林の中の道を自転車で通り抜けるとき、
目の端に写った白い翅の蛾に気づき、後戻りして
写真に収めたものがこちらです。
イボタノキの葉の裏側にいた白い蛾を上から
眺めただけでは分かりませんでしたが、下から
逆光の状態で覗くとその翅は光に透けていました。
ホシシャクガという名前で、幼虫はシャクトリムシの
中では珍しい「毛虫」なのだそうです。
透けた翅についた模様はモンシロチョウのそれを
彷彿とさせますが、実際には蛾の仲間なので
人には嫌われるのでしょうね。
蝶と蛾の扱いの違いは、蛾にとっては気の毒な
話ですね。
気の毒といえば、庭の植物の害虫としてのイモムシ。
とにかく食欲旺盛な場合がふつうでしょうから、敵視
されてしまうのも無理ないのかもしれません。
ある知り合いの箱庭でも数種のイモムシ・ケムシが
潜んでいるようで、「退治してくれ」と私にその要請
が及ぶこともあります。
大きな緑色のイモムシが見つかったときも、私に
割箸を渡して退治するように促されましたが、
「蝶の幼虫だから」と適当な言い訳をして見逃して
もらいました。
モモスズメの幼虫 posted by (C)sasama_tea
モモスズメという蛾の幼虫で、バラ科の木が食草
となっているようです。
写真のセイヨウサンザシもバラ科で、その葉を
食べていた訳です。
デザイン的にはそれなりに美しく感じますが、蛾の
幼虫というだけでも嫌われそうです。
ただ触っても特に毒はなく、表面についた無数の
突起が紙ヤスリのようにざらざらしているだけです。
写真では不自然に体を後ろに反らせていますが、
近くで私が動いたときにその振動に反応して、
このような体勢になってしまったようです。
より目立つような状態になっているようにも思えるの
ですが、良いのでしょうかね?
この幼虫、つい先日見失ってしまったとの話を聞き
ましたので、成虫の姿を見ることはできないので
しょうか。
見てみたいと思っていたので、ちょっと残念です。
そして、そちらのサンザシの木には他にも虫が
いました。
ちびカマキリ posted by (C)sasama_tea
この小さな箱庭では毎年カマキリの姿が確認
できるそうで、この写真のちびカマキリはその
子孫にあたるものなのでしょうね。
どのような獲物を捕らえて成長するのか、人の
世で益虫とされるこのカマキリ君は、無事に
大人になれるのか動向を見守りたいと思う次第
です。
自然の中では、基本的に意味もなく虫が大量
発生することはないのでしょうけれど、花を
見たさに単一か、あるいはひとつの種類を
大量に植えたりすると、いわゆる「害虫」と
呼ばれて忌み嫌われる虫が大量発生すること
も少なくないでしょう。
虫を生かすも殺すも人のエゴに拠るところが
大きく、自然の摂理で行動する虫たちにとっては
迷惑千万な状況なのでしょう。
私のベランダでは、ヨトウムシがコスミレの葉を
食い散らしているようですが、当面は放置する
ことにしています。
特に不便は感じませんし、大きな害が及んで
いる訳でもないですし、ある程度は許容するのも
必要なことでしょう。
人の営みだけがこの世の全てではない訳で、
大きな度量で虫を眺める余裕も持っていたいと
思う私sasama_teaでした。
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