秋の深まりとともにこのような光景が多く見られる
ようになった気がします。(10月13日撮影)
すでに翅と体の一部を残すのみとなってしまった
ヒメジャノメでしょうか、この時点でもしゃぶられ
続けていました。
最近まで蜘蛛を毛嫌いしていましたが、観察して
みると興味深い点も数多いと感じるようになりました。
ただ一般的には嫌われ者ですよね?
接写で撮影した蜘蛛の画像が多いのですが、あまり
多用しないほうが良いかもしれませんね?
さて18日の土曜日、笹の葉の近くを舞うシジミチョウ
の仲間を見つけて、確か笹の周辺で生活するその
仲間がいたな、と思い出し、卵でも産みつけに来た
のかとカメラを構えて近づいてみました。
すると舞っていた個体とは別にもう一頭、笹の葉の
裏に見えました。
そこには白地に黒い斑点の特徴的なシジミチョウ、
初めてお目にかかるゴイシジミがいたのです。
・・・?
哀れゴイシジミ posted by (C)sasama_tea
なんと、すでにハナグモに捕らえられた状態
でした!
私が最初に目撃したもう一頭は、この写真の
個体に対して求愛行動を取っていたようです。
しかも、捕らえられた個体のすぐ脇にはアブラ
ムシの群れがあり、産卵のためにやって来た
ところをハナグモに捕らえられたという構図が
考えられます。
初見の蝶がこのような事態に巻き込まれていて
少なからず衝撃を受けてしまいましたが、冷静
に考えてみると、ハナグモの能力の凄さも感じ
てしまいました。
哀れゴイシジミ posted by (C)sasama_tea
ハナグモは花の咲いている場所で獲物を待ち
構えていることが多く、花の咲いてる状態を
察知してその場にやって来る凄い蜘蛛だと
考えるだけでした。
ただ、少し考えてみてください。
写真の状況では花などどこにもありませんが、
ハナグモはその場所で待ち伏せていたと
考えるのが適当のような気がします。
笹の葉にアブラムシがいるとゴイシジミが来る、
と理解してハナグモは待ち伏せていたので
しょうか?
不思議ですねぇ。
ハナグモの頭脳、かなり明晰です。
ハナグモはかなり気になる存在でしたが、
これから先も目が離せないですよ。
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さて、蝶の受難ということで、蜘蛛とは無関係
ですが、こちらも併せて掲載しておきます。
ルリタテハ幼虫 posted by (C)sasama_tea
10月7日撮影のこの写真、ルリタテハの幼虫の
状態がどのようになっていて、蛹でも見つから
ないかと探しているときにこのような場面に出く
わしました。
頭の部分はすでに潰れているようで、そのあたり
からは黒い液体が流れて出ていて、この段階では
固まっていたようでした。
他に外傷も見当たらないようでしたから、病死した
ことを示す痕跡ということなのでしょうか。
越冬する成虫が発生することばかりを思い描いて
いた私にとってはかなり衝撃的でしたが、周囲に
あれほど見られたルリタテハの幼虫の姿もほとんど
見えなくなってしまっていたようですし、鳥の餌と
なってしまっていたり、どこかで病死していたりと、
露のごとく消え去ってしまった幼虫もいるのだと
改めて知ることになりました。
きれい事ばかりではない、自然の摂理というものを
何となく理解するに至りました。
人もそのうち何かに食われる??