暑さでそろそろバテ気味になりつつあります。
ここ数日は少し涼しくなってきたようでひと息
ついていますが、体がすこーし重く感じるよう
になってしまいました。
とにかく食べて乗り切ります!
カメラから写真のデータが取り出せないため、
最新の状況報告ができなくなってしまいました
ので、さかのぼって春まで時を戻してしまいます。
梅が咲き、次いで桜が咲くその中間あたりに、
生まれて初めて見る花がありました。
それは桜の花に似て桜にあらず、どことなく梅
の花にも似ているも梅ともまた異なる。
バラ科の花には違いないと確信するものの、
図鑑で調べても分からないままの花がこちら
でした。
スモモ posted by (C)sasama_tea
遠くまで香るほどではありませんが、近くで嗅ぐと
桜や梅とは格段の差、とにかく甘い芳香がその花
にはありました。
そのせいで完全にひと目惚れです。
スモモ posted by (C)sasama_tea
木の高さは4mくらいで、幹も枝もかなり細め。
根元から数本の幹が立ち上がるのは野生の
桜と同様の性質。
桜の花に比べるとふたまわりくらいは小さめ
でも、たくさんの花が咲くためにかなり豪華な
木でした。
花の季節が終わり、甘い香りが気になって
しつこく調べるものの全く手がかりがつかめず、
ようやくしっぽをつかみかけたときに、下のよう
な実を見つけたのでした。
表面には毛が生えていなくて、白いブルームと
呼ばれる粉が吹いています。(撮影は6月14日)
見た目は、梅のような実です。
このあたりで確信が持てました。
バラ科のスモモだろう、という結論です。
おそらく間違いないでしょう。
スモモはもともと中国から渡ってきた植物で、
広く日本でも栽培されたり、庭木として植えられ
てきたようです。
私も子供の頃に、祖父の家に植えられていた
巴旦杏(はたんきょう)と呼ばれるスモモの実の
お裾分けに預かっていました。
先ほどの写真からおよそ1か月後の7月19日。
まだまだ硬いままでしたが、外側は赤く色づいて
いました。
周囲には同様の木は1本も見当たらないようで、
誰かが植えたとしか考えられないこのスモモ
らしき木ですが、ついていた実は見つけられた
だけでこのひとつだけです。
もともとスモモは、単独では実をつけることが
難しいらしく、傍に桜や桃などの同時期に花を
咲かせるバラ科の木を近くに植えると実つき
を良くすることができるそうです。
この木の傍にはソメイヨシノとヤマザクラは
ありますが、双方を行き来する虫や鳥は
ほとんどいなかったのでしょうね。
たったひとつだけの実を観察し、野生のもの
だから甘くないかも・・・などと食べることを前提
にしていましたが、上の赤くなり始めた実を撮影
した1週間後。。。
見事に無くなっていました。
落果したのかと直下を探してみるも見つからず。
ある種の喪失感とともに、言葉が見つかりません
でした。
・・・来年は、私自ら受粉を行なうことにします。
きっと、いっぱいつくよ。。。
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なお余談ですが、中国には
『君子は瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず』
(くんしはかでんにくつをいれず、りかにかんむりをたださず)
という格言があるほど、李(すもも)は桃に並んで
人気のある木だそうです。
ちなみに、前述の格言を要約すると、
「誰かが見ているかもしれないので、紛らわしいこと
をするでない」という意味になります。
気をつけましょう。