昼間の暑さは相変わらずですが、夜になると
気温は下がりやすくなってきたようです。
関東でも大雨や竜巻の注意報がよく出ています
から、大気はかなり不安定なのでしょうね。
そのからみか、先ほど突風が吹いて部屋の中
が冷たい空気で満たされました。
暑さを和らげてくれるのは大歓迎ですが、突然
の大雨なんかは最悪です。
ゆるゆると過ごせる秋がやって来ることを祈り
ましょう。
さて、前回はアブでしたが、今回はハチの写真です。
ハラナガツチバチ posted by (C)sasama_tea
以前ご紹介しました青紫のムラサキツメクサの
花を再度確認のために訪れたときに撮影した
写真です。
小さな花から一所懸命に蜜を吸うのは
ハラナガツチバチというごく普通の、どこででも
見られる中型のハチです。
正確は非常に大人しく、人が近づくとどんどんと
逃げていってしまいます。
あまりしつこくカメラを近づけるとうるさそうに
牽制してきますが、さっと身を引けば、刺される
ことはないと思います。
このハチに限らず、蝶でも、体の長い虫が
その体に見合わないような小さな花から蜜を
吸おうとしているとき、写真のように体を
「くの字」に曲げていることに最近気づきました。
その姿がいかにも一所懸命で、一途な感じで
可愛く思えてしまいました。
そしてもう1枚。
本来なら組写真でお見せするはずでしたが、
とりあえず1枚だけの公開になります。
スズバチ posted by (C)sasama_tea
セメントがむき出しでざらざらした感触が気に
入ったのでしょうか、蜂の巣が作られていること
に気づきました。
巣の大きさは気づいた当初はかなり小さく、この
種のハチが作る標準的なものでした。
そのハチの種類は想像できましたが、いかんせん
巣の主は現れませんでした。
そして、主の姿が見えないまま巣は徐々に大きさ
を増し、肥大し続けました。
しかも、どこから運んできたのか巣材は黒い土。
さらに進むと茶色の土も織り交ぜられ、芸術的
な雰囲気が漂い始めてきました。
ハチの巣の作り始めに気づいてから5日後、
とうとうその巣の主に出会えたときに撮影した
ものが先ほどの写真です。
正体が分からないままビビり気味に撮影した
ためにピントが甘くなってしまっています。
ただ、近づいても攻撃してくるほど好戦的な
ハチではありませんでしたが、近づきすぎた
ためにホバリングしながら「近づくな」という
意味の警告は受けました
それからネット検索で調べると、程なくスズバチ
と判明しました。
鈴型の巣を作ることから名づけられたそうです
が、写真の巣から想像することは難しいですね。
複数の本来鈴型の巣を複数組み合わせたこと
で、肥大した異様に大きい泥製の巣となって
しまったようです。
検索でも分かりましたとおり、スズバチの性格は
大人しく、滅多に人を刺すことはないとのこと。
ただし、その毒は強いらしいです。
単純に、人が余計なちょっかいを出さない限り
は敵とはならず、むしろ一般に嫌がられる
イモムシを餌としていることから、益虫と考えて
良いのだと思います。
言うなれば、人が積極的に守るべき虫のひとつ
なのではないでしょうか。
スズバチの巣ということが分かり、私はこの巣を
守るべきと考えました。
ただ、泥で作られた割に硬くしっかりしている
ために、壁からはがすことは容易ではなさそう
です。
管理会社の定期清掃で壊されると危惧したの
ですが、油断している隙に完膚なきまで破壊
し尽くされました。
後に残された残骸にはアリがたかり、数個の
巣の欠片が見つかるだけの悲しい結果と
なってしまいました。
『蜂が怖い』というのは、ある種の先入観から
もたらされる誤解で、人を襲うほど好戦的な
ハチはそれほどいないのではないでしょうか。
虫だって生き物ですし、人の都合のいいように
拡大解釈すれば、人が安定して暮らせる基盤
を作り上げているのは、人が「虫けら」と蔑んで
いるちっぽけな存在。
『虫のいない快適な暮らし』をお望みになれば、
虫を退治した人間も同時に存在が危ぶまれる
のでしょうかね。
ミツバチが消えただけで、養蜂のみならず、
農業にも深刻な影響が及ぶわけですから、
「嫌いなものだから消えてしまってもいい」
というような傲慢な考えは捨てたほうが良い
のかもしれませんね。
先日、地面に転がるゴキブリの死骸がアリに
よってバラバラにされ、巣に持ち込まれて
数日のうちに消えてしまったのを見て改めて
思いました。
「小さな虫は凄い!」と。。。
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ようやくカメラの修理完了メールが届きました。
納期予定が22日でしたから、予定通りに手許に届きそうです。