以前このブログで『トンボがトンボを襲うとき』と
題して記事を書いたことがあります。
その当時、トンボが同類のトンボを襲う現場に
偶然にも立ち会わせ、その状景を観察しつつ、
現場カメラマンさながら無我夢中に撮影して
しまったことを今でもはっきりと憶えています。
こんな偶然に度々出会えることもないだろうと
諦めていましたが、ま、何の悪戯か、出会える
ものですね、またも目撃することになりました。
土曜日当日、雲行きは怪しく、雨がいつ降り
出してもおかしくない状態でしたが、カメラが
修理から戻って来たこともありまして、折り
たたみの傘を持参で散策へと出かけました。
ただ、時間も遅く、遠くへ行けそうもない状況
で、どこへ向かうか決まっていたわけでもなく、
「そうだ、あそこへ行こう」
と何となくその場で決め・・・というよりは、実際
のところ誰かにでも呼ばれるような感覚、そう、
『何かが起きる際のいつもの前兆』とは大げさ
ですが、人知の及ばない超感覚みたいなもの
で、その場へ引き寄せられるように感じること
がときどきあります。
とりあえず何か当てがあるでもなく、草刈りから
回復しつつある草地をふらふら歩いていました
が、自然の中のドラマはいくつも見つかりました。
(そちらはまた別の機会に。)
そのようなとき、足許のアシの葉にトンボの姿
が見えたのですが、初めに見えたときから何か
の違和感がありました。
(・・・とその前に、映像自体が衝撃的でもありますので、グロい
ものが平気な方だけこのさらに下の写真をご覧くださいませ。)
シオカラトンボ posted by (C)sasama_tea
こちらの写真は先ほどの話とは無関係ですが、
下のグロい写真を隠す意味を持たせています。
緑色の複眼がきれいなシオカラトンボの♂、
争いもなく和んでいるようにも見えますね。
肉食の闘争心など微塵も感じられないかも
しれないです。
さて、心の準備ができましたら、下へスクロール
してください。
このまま本題へと参ります。。。
その違和感とは、例えば、蜘蛛に捕まえられた
トンボを見ているような、トンボの生体がそこに
あるようには感じられないような状況。
とにかく、立った状態から見ると何かが変でした。
シオカラトンボの狩り posted by (C)sasama_tea
腰を下ろして真正面で眺めれば、全てが解決
しました。
シオカラトンボが、他の種類のトンボを捕らえ
て食事の真っ最中だったのです。
しかも頭からガブリ!!
モグモグと動き続けるシオカラトンボの口の
動き、かなり生々しいものでした。
ちなみに、設定のことを気にせず急いでいた
ために酷い画像ですが、その様子の動画を
フォト蔵で見られるようにしました。
その様子は下のリンクからご覧いただけます
ので、ご興味のある方はどうぞ。
動画『シオカラトンボがトンボをかじる』
いかがでした?
共食いと称される方もおられるようですが、
同じトンボのなりをしていても、種が異なれば
敵も同然。肉食のトンボにとっては餌との
認識しかないのかもしれないです。
自然を眺める上で忘れてはいけないことは、
人の頭の中で考える知識はあまり役に立た
ないことも多い、ということでしょう。
フィルターをかけて見てしまうと、真実から
遠ざかってしまうかもしれないのですね。
そこにあるものをありのままに捉えること、
つまりそれはまさに子供の視点。
大人の目には映らないものもあったり・・・
ということは、私は未だにただのガキだと
いうことを証明しただけのようです。
世間的には変人扱いされる立場ということ
なのかもしれませんけれど、とりあえず
私自身は楽しいので問題なしであります
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