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カテゴリ:気質
土曜日にボランティアをしました。
香港に住んでいる人ならお馴染みの、土曜日の朝の街角募金です。 専用の袋に小銭を入れてもらい、代わりにシールを胸に貼ります。 日本だと、赤い羽根募金みたいなやつです。 息子と息子の友達と3人で街角に立ったのですが、 のぼりを立てて、声を揃えて「募金にご協力くださ~い」と叫ばなくても、 募金をしてくれる人は、募金袋を見ただけで、立ち止まり、 お財布を開いて小銭を入れてくれます。 中には、ライシー(お年玉を入れる赤い袋)の中から20ドル札を出して 入れてくれた人や、一緒にいる彼女の分も募金してくれる若い男性、 5歳くらいの小さな子供に募金をさせる親、 中学生くらいの子が自分のお小遣いから、 キャリアウーマン風の女性、仲が良さそうな老夫婦、 偶然会った息子の学校の担任の先生、 観光客風の白人の男性など、沢山の人が募金をしてくれました。 結構次から次へと募金をしてくれる人が絶えないので、 シールを貼るのに手間取っていると、人が留まってしまう程です。 他にも街角募金に協力している人たちが沢山いるので、 別の場所で募金をし、既にシールを胸に貼っている人たちも 沢山見かけました。 香港では、それだけ街角募金が市民に浸透しているんですよね。 ところで、最近、シュタイナー教育でも取り入れられている気質について いろいろと調べていたので、街頭募金をしながら、 息子と息子の友達の気質の違いを見ていたのですが、 これが結構面白かったのです。 (気質の概念は、シュタイナー以前からあります。) 気質の話は、森の声さんのブログに詳しいので、 こちらを参照してみてください。 「気質のタイプ」 「気質の分類」 「胆汁質の紹介」 「多血質の紹介」 「粘液質の紹介」 「憂鬱質の紹介」 (森の声さんの書いていらっしゃるのは応用編なので、 オーソドックスな気質とはちょっと違う所があります。) 息子は典型的な憂鬱気質で、息子の友達は多血気質(少し胆汁気質)です。 シュタイナーの言う気質の名前は、ちょっと難しいので、それに対応する 火、風、水、地、という4つのエレメントで説明します。 この4つのエレメント言うと、息子は「地」、友達は「風」です。 息子(地)は、1つの場所に留まって、黙々と募金活動をしているのですが、 友達(風)の方は、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、かと思うと、 通りすがりの人の目の前に、突然バンッと募金袋を差し出したり、落ち着きがありません。 「風」は、他の人との繋がりを重視するので、友達(風)は、何か大きな行動する度に、 私の反応をチラチラと確認します。 そして、集中力の続かない「風」(友達)は、あと15分で募金終了という時になって、 トイレに行きたいと言って、行ったまま、なかなか戻って来ません。 そして、戻ってきたのは、きっかり15分後で、募金を終了する時間でした。 で、募金活動が終わり、お昼ご飯を食べようということになりました。 物事に非常にこだわりのある「地」(息子)は、外食=日本食=ラーメン しか頭にありません。 「風」(友達)は、息子(地)がラーメンを注文したら、「僕も!」と同じものを頼みました。 「風」は友達に影響されやすいのです。 でも、唐揚げが食べたかったのか、唐揚げラーメンにしました。 (メニューには唐揚げ定食もありました。) ご飯の後、少し時間があったので、息子のサンダルを買いに行く事になりました。 以前履いていたのと同じブランドのサンダルは、子供向けのサイズは22cmまで ということで、息子の履けるサイズはありませんでした。 それで、別のブランドのサンダルを探したのですが、息子のサイズは、 紺色だけで、息子の好きな緑色はありませんでした。 「地」は、独自の美学を持っているので、紺色じゃダメなんです。 紺色でも良いじゃない、と説得を試みてみましたが、 「地」(息子)の目には、ウルウルと涙が溢れていきます。 「地」は自分の美学を認めてもらえないとすぐにメソメソ泣くのです。 「風」(友達)は、自分のせいで「地」(息子)が泣いているのだと思い、 必死で慰めています。 しかし、私と友達の説得の甲斐も虚しく、結局サンダルは買わずに、 そのまま戻って来ました。 お陰で、私は、そのブランドの緑色のサンダルを探すという 約束をせざるを得ない状況になり、今日も仕事が終わったら、 そのサンダルを探しに行かなければなりません。(苦笑) 私自身が、「地」なので、息子の気持ちは良く分かります。 私も中学生の時、通学に使う自転車を買ってもらうことになった のですが、当時、婦人用の自転車はパステルカラーのみで、 私の好みの色がなかったのです。 それで、母が自転車屋さんと交渉してくれて、 自転車の生産ラインから1台だけ取り出して、 特別にフレームを黒に塗ってくれることになりました。 それが嬉しくてね~。 世界にたった1台の黒いママチャリの誕生です。 その後しばらくは、黒い婦人車に乗っているのは私だけ だったので、目立ったのですが、 1年後くらいには市場に黒の婦人車が出回るようになって、 すぐに目立たなくなってしまいましたが。。。。 息子には、その「本当に欲しかった物が見つかった時の嬉しさ」 を体験して欲しくて、いろいろ苦労させて頂いてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 12, 2007 03:14:28 PM
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