rikaの何気ない日々の記録

「言葉」と「体験」について、ちょっと思うところがあり、
今日から何回かに分けて書いてみます。


本題に入る前に、ちょっと前振りを。。。

育児書などを読むと、本好きの子に育てるには
子供に本を読み聞かせなさい、と書かれています。

私の息子は9歳ですが、良く一人で本を読んでいます。
我が家では、夕飯後はテレビを付けない決まりになっているので、
その時間に本を読んでいる事が多いです。


これは、多分に、息子がまだ小さかった頃、
毎晩本を読み聞かせていたからだと思いますが、
私自身が本を読んであげた訳ではありません。

私は、仕事で遅く帰ることも多く、私が家に着いた時には、
息子は既に寝ていた事も多かったからです。


息子が2歳になった時、その時雇っていた、
フィリピン人のお手伝いさんに、息子が寝る前に、
必ず本を読み聞かせるようにしてもらったのです。

彼女にしてみれば、息子に本を読むのは「仕事」ですから、
ストーリーを適当に1本読んで、寝かしつけたら、
後は自分の時間になるので、息子が絵に見とれていても
彼女は適当にコメントを言って、ページをくくり、
草々に終わらせようとします。


そして、息子が4歳になったとき、別のお手伝いさんに代わりましたが、
夜寝る前の本の読み聞かせは同様に日課として課しました。

彼女は、自分のコメントを入れる事もなく、
息子の質問をさえぎるかのように、
淡々と早口で本を読み上げていました。
多分、彼女自身も内容の半分以上も頭に入っていない
のではないかというくらいに。


もちろん、時間があるときは、私が読んであげたこともあります。
息子に英語の発音が悪いとか、読むのが遅いとか、
臨場感を込めて読んだつもりが、ふざけている、と
文句を言われたりしながら。。。。


そんなことだったので、読み聞かせの質はあまり良くなかったと思います。


でも、結果として、息子が一人で本を読み始める7歳くらいまで、
2歳から5年間、毎晩本を読み聞かせていたので、
本を読むのが好きかどうか、という以前に
本を読むのが習慣になっているから読んでいるのだと思います。


子供の心を虜にする、素晴らしい読み聞かせも必要だと思いますが、
それだと、つまらない時には、全く聞かないということになりかねないので、
とにかく毎日読み聞かせ、それを習慣にしてしまったら、
あとは自分で本を読む楽しみを見つけていくものなのかも知れません。


それから、息子の場合、どんなにおもちゃを買って欲しいとせがんでも
買ってもらえませんが、本を欲しいと言ったら、ほぼ１００％買ってもらえる
ので、自分へのアテンションの証として捕らえている所があります。


また、お気に入りの本には、1冊づつ、丁寧にビニールのカバーをかけ、
（ペーパーバックなので、すぐに表紙がボロボロになってしまうので）
本を大切に扱う態度を見せているのも、息子の本好きの一因かも知れません。


結局、本に対する親の姿勢が、本好きの子供を作っているのでしょうね。


子供に、「テレビばかり見ていないで、本を読みなさい」と言う前に、
親が本を読んでいる姿を見せる方が、よっぽど効果があると思います。


事実、私の友人は、暇さえあれば本を読んでいますが、
その2人の子供も、学校から帰ってきて、何時間も本を読み続けているそうです。
（ここまでくると、アディクト（中毒）とも言えなくもないですが。。。。）