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洞天福地 洞天福地さん
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Dec 12, 2007
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カテゴリ:夢見
ほぼ日刊イトイ新聞で「ねむりと記憶」という特集がありました。

対談形式なので分かりやすいのですが、
長いので自分用にメモを。。。

(第1回)
・二度寝は「俺は寝てるんだ」ということを意識できつつ眠るから、心地いい
・どう、たくさん寝たところで、「寝た」という実感は、ほんとうはない
・たくさん寝たという実感は、どれだけ、朝、ふとんの中でグダグダしたか、
 という感覚だけで、ピュアな睡眠とはいえない

(第2回)
・大脳皮質の神経細胞は、寝ているときのほうが活動している
・脳は、深い眠り(ノンレム睡眠)のときに最も活発に活動する
・起きているとき、動いているニューロンは30%ぐらいだけ
・浅い眠り(レム睡眠:夢をみる)のとき、動いているニューロンも30%
・深い眠りのとき、動いているニューロンは100%
・睡眠は記憶を「こなれた記憶」にする、消化器官(期間)

(第3回)
・起きているときに情報を収集し、深い眠りの時に情報を圧縮する

<ネズミの実験>
起きてるあいだ、ネズミに同じ経路を
A→B→C→D、A→B→C→Dと
何度も歩かせます。
そうするとモニターでも
A→B→C→D、A→B→C→Dと出ます。

その直後、ネズミを寝かせます。
すると、眠りの浅いとき、つまり
夢をみているときに、ちゃんと
A→B→C→D、A→B→C→Dって、
ニューロンが活動するんですよ。

起きていたときと同じ順番で、です。
おそらく、A→B→C→Dの夢を見てるんでしょう。
夢の中で、寝ながら
A→B→C→D、A→B→C→Dを体験します。

では、眠りの深いときには、
脳ではいったい何が起こっているのでしょうか。

それはですね、
やっぱりA→B→C→Dを再生しますが、
ものすごい早送りでやるんです。
最速で100倍以上の速さになります。

起きてるときはA→B→C→D、
夢を見てるときもA→B→C→Dだけど、
深い眠りのときだけ、とっても速く
ABCD!、ABCD!です。
記憶を圧縮するんです。
圧縮すると、今度はそれが大脳皮質に戻ります。
リップルと呼ばれる、大脳皮質に届く脳波が出て、
情報が大脳皮質に戻り、保管されます。

(第4回)
・因果関係をつなげて、情報を圧縮できるのは深い睡眠のとき
・「寝る」ということは、あれこれ離れた現象について
「これとこれ、意外と関係あるかもしれない」という「気づき」を与える

<問題解決の実験>
昼間8時間かけて考えたAグループの正解率は、だいたい20%くらい
徹夜で8時間考えたCグループも、実はAと同じで、20点くらい
夜問題を見た後、何もせずに8時間寝たBグループは、60点

(第5回)
・ネズミの実験で脳はときどきACDBやABCFという再生をする
・脳は。特定の目的のために、厳密に再生しているのではなくて、
 なんとなくパーツを使いながら、あれやこれや組み合わせている
・そうやって記憶にアクセントを加えながら整合性を取っていっているが、
 実はこれが、いわゆる「気づき」を与えてる

(第6回)
<睡眠と試験成績の実験>
起きているグループは、3時間寝たグループより成績が悪い
起きていても暗くして、ただ椅子に座ってもらうグループは、寝たグループ同様成績が良い

・必要なのは睡眠そのものではなく、情報をシャットアウトすること
・暗闇でじっとして、何もしないでいると、寝ているときと同じような信号のリップルが、
 目覚めていても起こる。これが、もしテレビを見ていれば、ダメ

(第7回)
・グズグズしている間にぜんぜん関係ないことを、でも、重要なことを、思いつくことがある

(第8回)
・日曜日に長く寝ても、何のメリットもない。むしろリズムを崩し、
 睡眠時間を習慣化できなくなり、目覚まし時計を使って起きなきゃいけない体になる
・寝ちゃうと何もできないと思い込んでるから、起きてる。
 でも、(ABCFの)Fの存在を見れば、寝たほうがお得
・寝るとFもやってくるし、「寝た人たち」の問題正解率が高い

(第9回)
・レム睡眠のところで起きてもダメです。
・レム睡眠が終わった瞬間がベストです。
・レム睡眠のピークで起きると金縛りになる可能性が高い。
・「浅い眠り」「深い眠り」と呼びますが、体は逆で、
 意識がないほど体は正常に起きている

(第10回)
・浅い眠り(レム睡眠中)にFをくっつけるだけだったら、それ自体では何も起こらない
・次のノンレム睡眠にそのFがどう使われるか、ということが重要で、
 そのあたりが、まだよくわからない

(第11回)
特になし

(第12回)
・昼間起きている間に起こったことが、次の睡眠中に再現される
・再現される確率は、寝入りの時間に近ければ近いものほど高い
・再現されたものの記憶の定着も、寝入り直前の経験のほうが良い
・睡眠を使ってものを覚えようという企みを持っている人は
 覚えたいことを、朝にやるんじゃなくて、睡眠直前にやるほうが良い

<池谷氏個人の睡眠についてのまとめ>
長い短いはこだわらないですが
●寝入る前の時間を大切にする
●できる限りいつも同じような時間に寝る
●いつも同じような時間に自然に起きる

(第13回)
・動物は、脳幹から大脳皮質に命令をだしている
・人間は、大脳皮質から脳幹に命令を出す(脳幹からも命令を出している)
・人間は理詰めになり、ときに無意識が勝ったとき、
 大脳皮質としてどう説明していいかわからなくなる
・人間は、言語体系に頼り過ぎ、脳幹が大脳皮質をコントロールしきれなくなった
・合理化や効率化、理論化で説明しようというのは大脳皮質のほうで、
 脳幹は無意識、つまり、直感やセンス。





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Last updated  Dec 12, 2007 08:38:44 PM
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