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カテゴリ:お勧め本
1週間、ピロリ菌の除菌治療のための薬を飲んでいて、
ようやく今日、日曜日の夜に最後の薬を飲み終えました。 この土日は風邪に似た症状が出て、ほとんど寝たきりの状態で、 普段、こんなことはないので、色々考えさせられました。 特に「死」について考えました。 誰もが死ぬ前は苦しい思いをしたくないと思っていると思いますが、 体力が落ちたり、あちこち身体の部品が摩耗して動くことに不自由になったりした時、 人はどうやって、気持ちを暗くせずに、最後を迎えることが出来るのでしょうか? 私の、今の時点でのひとつの解決策だと考えることは、 自分とは肉体だけが全てだと考えることから、 より大きな、普遍的なものの一部としての自分が、その源(故郷)へ戻ることが「死」ぬことなのだと 考えられたらら、ずいぶん「死」の迎え方が楽になるだろうと思っています。 それが「スピリチュアルな意識(自己認識)」と言われるものではないでしょうか? 肉体が消滅することは、どんな人でも避けられません。 その恐怖や絶望感や心の痛みを和らげるためには 「わたしとは何か」という自己認識を変化させてゆく必要があるだろうと思います。 ただ、周囲を見回してもそのような意識をもっている人は滅多にいないようにも思えます。 世の中が物質万能主義で、人間も物質でしかないという考え方が優勢になっているこの世の中で、 そうではない、より宗教的な、普遍的な価値観を身に着けてゆくのは霊的な闘いです。 ところで、今私は、死について、実に気持ちよく考えさせてくれる本を読んでいます。 池田晶子著 「人生は愉快だ」 という本です。 後半の人生相談のページもかなり面白いです。痛快です。 図書館から借りてきて、この週末に読み切ろうと思っていましたが、 実際、具合が悪くて読むどころではありませんでした。 本を読むのも結構な気力がいるもので、 その前提としての「気分の良さ」が必要なのだと改めて感じました。 自分がこういう本を読めなくなる時もいつか来るはずです。 そうなって、自分のスピリチュアリティの貧しさに後悔しないように、 良質で美しい価値のある本は自分の普遍的な感覚を高めるために沢山読んでおこうと思います。 明日からまた、素晴らしい著者の言葉たちに出会えることが楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.06.27 02:59:55
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