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JR西日本が、来年3月のダイヤ改正で、寝台特急「出雲」廃止の方針ということが出ていました。
同列車は、出雲市から、松江、米子、倉吉、鳥取と山陰を経て京都から東海道線に入り、東京に行く寝台特急です。 私は、社会人である近年こそ、特急やくも+新幹線で東京に行きますが、高校、大学受験、大学時代の旅行での東京行きは常に特急出雲でした。 夕方出発し、寝ながら移動、早朝には東京についている、しかも新幹線に比べかなり格安。というのは、まさに学生などのお金に余裕がない人にとっては、うってつけの東京行き手段です。 廃止が現実のものとなるならば、完全に過疎地切捨てである! うわさの段階でそうは思いたくないのですが、この方針は、今春の「福知山線電車脱線事故」で損失を受けたあおりでのリストラ策とも聞き及びます。 もし、そうであるならば、とんだとばっちりです。出雲市、松江、米子は、まだ伯備線経由の「サンライズ出雲」が残るので、多少は救いがありますが、倉吉、鳥取、但馬地方などの近畿北部は、東京直通の足を完全に失います。しかも、本来ならば、施設維持費としてJR西日本が全額負担するべき余部鉄橋の掛け替え工事の費用を鳥取県と兵庫県が一部負担するというのですから、そこを通過する列車「出雲」は当然維持されるべきです。 JRはじめ、鉄道会社というものは、もうけを考えるいち企業である以上に、地域の生命線という公共性の非常に高い機関です。 ただ単純に採算性がないから切り捨てるというのでは、弱者切捨て、強者優遇の何ものでもない! 公表から1ヶ月となった耐震強度偽装事件も費用をたたきあげる企業エゴから来ているとしか考えられません。 郵政民営化にしたって、地方の郵便局が廃止され、郵便貯金引き出しには、なけなしの超低金利の中、手数料を取りたい放題取られるということになりかねない。しかも、NHKの民営化も政党段階ではあるが、検討そ上にあがっているという。地域番組、教育教養番組など採算性では語れぬ良質の番組がたくさんあるというのに。民と公共のバランスは保たねばならない。 なんでもかんでも民営化というのは、けしからん! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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