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テーマ:新撰組!(305)
カテゴリ:新選組
今回は松原さんの話かな。この人は、もともと山南さんが採用したんですよね、河合さんと同じ時に。拳法で斉藤さんを負かしてしまい、落ち込む斉藤さんがかわいかった回ですね。
その斉藤さんが心配して駆けつけるあたりの演出はうまかったと思うけど、女を切っちゃいけませんね、斉藤さんは。それこそ、士道に背いてしまうのでは。松原さんが止めてんだから、意を汲んであげるべきでしょう。女を斬るなんて、本人が知ったら激怒すると思いますよ。そもそも、お初さんこそ、ご主人の仇を討ったのですから、何も恥じるところはないんです。 河合さんも皆のために色々と融通する気配りを見せて、いい感じになってきています。これも次回への布石なんでしょうが、松原さんの死に方も含めて、演出は、あくまで新選組を、善い集団として描き出そうとしているようですね。それで毎日の浪士の殺戮をあまり表現してこなかったのかもしれません。 それはそれで不満ですが、見方としてはそれもありかな、と。相変わらず、西郷さんは陰険で、木戸さんは傲慢と、反幕府勢力を否定的に描いている気がします。坂本さんは、両陣営で憎まれ口を叩き、両首脳以外の反感を買い捲っています。もちろん、それを承知で極論を吐いているのですが、痛々しいですね。坂本さんの誠意を読みきれない2番手以降の人間は、いずれ坂本排斥に回るのは目に見えています。もちろん、幕府からも目をつけられている坂本さんは、自ら進んで死を招き寄せようとしているようにも見えてきます。 それにしても、松平さんは初めの頃のぼんぼんっぽさが消えて、凛々しいいい顔になってきました。これから、つらく長い戦いになっていく中で、どんな表情を見せてくれるのか、とても楽しみです。 さて、本日の注目は、やはり捨介さんでしょう。結局捨て駒としてしか見られていない捨介さんは、騙されておとりにされてしまいました。それなりに認められてきたと思っていた矢先のことですから、ショックは大きかったでしょう。 必要のなさそうに見えるこのエピソードは、坂本さんがやる薩摩と長洲の取り持ちに、疑問を投げかけるためだと思います。長洲の捨て駒を投げ捨てるようなやり方を見て、不快を感じながらも坂本さんが非難しなかったのは、毒も匙加減と割り切ってのことだという、ある意味でのドライさ、冷酷さを表すためでしょう。 捨介さんはこれから化けてくれるのかな。獅堂さんの、出そうと思えばどこまでも出せる迫力を、キャラクター作りのうまい新選組のスタッフが放っておくはずはありません。今までのキャラクターは、これから出てくるリニューアル捨介を際立たせるための演出だったのだろうと、今からわくわくしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 19, 2004 11:18:11 PM
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