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テーマ:お勧めの本(7402)
カテゴリ:サムシング・グレート
「幸せの遺伝子で」で人生が好転する 筑波大学名誉教授 村上和雄著 はじめに 私は長年にわたって遺伝子にかかわる研究を続けてきました。 遺伝子の研究を続けてきてもっともよかったことは、人間はだれしも「想い」を強くもつことで、想像を超えるような大きなことを成しうると確信できたことです。このことをぜひ、みなさんに知っていただきたいと思っています。 これまで遺伝子といえば、親の世代から受け継がれたものとして「それは遺伝だからどうしようもないよ」といういい方がなされていました。これは遺伝子の力が、努力してもどうにもならない「運命」や「宿命」のようなものとして受け止められていた証拠といえます。 しかし最近の研究から、遺伝子は変えられない「運命」や「宿命」とはちょっと違うのだとわかってきました。つまり遺伝子のはたらきは外からの刺激によって、後天的に変わりうるものだったのです。 遺伝子にはたらきかける外からの刺激とは、栄養や運動などがあることが科学的に証明されていますが、そればかりでなく、精神的な刺激も大いに関係しているはずだ、というのが私の考えです。私は近い将来、精神的な刺激が遺伝子に及ぼす影響は、どんどん明らかになっていくと考えています。つまり、心の持ちようによって「運命」や「宿命」を切り開くことができる。だから、だれでも強い「想い」を持つことで、想像以上に大きな力を発揮する可能性があるのです。 それを裏づける証拠は身近にたくさんあります。 人間は極限の状況に追い込まれると、途方もない力を発揮することがあります。いわゆる「火事場のバカ力」です。これには精神的な刺激による遺伝子の変化が関係しているといったら、驚かれるのではないでしょうか。 また、怠け者の学生がふとしたきっかけでバリバリ勉強し始めて、あっというまに優等生に変身した、という事例は、私も長年の教官生活で何度か目にしてきました。こうしたことに今までいろいろ理由付けがなされてきましたが、これからは遺伝子レベルで説明ができそうなのです。 ごく最近、その証拠の一部を私たちは見出しつつあります。たとえば、笑いによって糖尿病患者さんの食後血糖値の上昇が抑えられること、その際、遺伝子が活性化されることを見出しました。この研究は高く評価され、私たちのグループから「笑い博士」が誕生することとなったほどです。 これから私がお話しするのは、このように証明されつつある仮説に基づいたお話です。こんないい話は完全な証明を待つまでもありません。みなさんに知っていただき、よりよい人生のためにどんどん利用すればよいーそれが私の考えです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.16 22:01:19
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