テーマ:★今日思ったこと☆(81)
カテゴリ:読書☆想
このところジェフリー・アーチャー著の【クリフトン年代記】に浸っていた!
文庫本にして全7部それぞれ上下2巻なので14冊を、隙を見つけて読み進んでいた☆ 全仏のナダルの試合中はまだしも、他の試合中は合間合間に。。 読んでいる時には、止めることなど考えられなかった! そもそも第一部の上下巻しか手元に無かったのだが、読み始めて直ぐに古本店に走った! 何しろ読み終えたら直ぐに次の巻を読まずには居られない展開だったのだ。。; 【ズルい!】と思うほどに。 クリフトン年代記の主役は【ハリー】である。 貧しい港湾労働者の息子として生まれた彼は、学問などそっちのけで港に入り浸っていた! 将来船乗りになるのだったら学問なんて意味ないと、彼は港で過ごすのが日課だった。 そして知り合うことになった人は、学問があり・訳有って世捨て人となっていたひと。 そして2人の出会いが必然だったように、ハリーは学問の扉を開けて才能を開花させてゆく。 が、それと共に彼に持っていたのは【天使の声】だった。 それなくして彼が道を辿れたか?は、神の妙。 ボーイソプラノを失っても、彼が学問への情熱を失わなかったこと。 たまたまアルファベットの順で知り合った友が生涯の親友になったこと。。 その親友とは【異母兄弟】の疑いが持たれていること・・(2人ともに色盲なので) (しかし色盲は母親の遺伝子で受け継がれるものだと言う、解説は後々でてくる) 実はハリーの父は生死不明・・戦争で亡くなったことになっているが。。 本当は点検中交代時間に気が付かず、2重船底の中に閉じこめられてしまったのだ。 作業を急ぐあまり・・【親友が閉じこめられた!】と言う訴えは退けられ・・ そして父は帰ってこなかった。。 ハリーの母は、夫が行方知れずで・しかも婚前交渉が有った男には見捨てられ★ (彼には財産は有ったのだが、人間性が伴わなかった★) ともかくひとりでハリーを育てるしかなかったが、学は無くても賢かった。 何より働くことを厭わなかった、そして学ぶ姿勢が素晴らしかった!! そう言う人がどうして婚約者が有りながら、一夜の情事にいたったのかは疑問だが。 労働者に学問は要らなかった年代で、父が居ないから早く働いて貰いたい!という所で 大学まで進ませようと、昼夜を惜しんで働き通す偉大な母親である。 ジェフリーの小説の主人公は、まあこうした実に見上げた人たちばかりのように思う。 頭が良い上に努力を怠らない・・一流中の一流の学校に行くにも【奨学生】を目指す!! そこには違和感が有るのだが、物語的には納得と言うかわくわくしてしまうんだよな~ でも物事全てが巧く行かないのは世の条理、ハリーの母の実の兄は残念な男だった。 物語の始め、親友が閉じこめられた!と会長室に直訴したところまではいい男だったが。。 工事を中断して耳を澄ませても中に人が居る気配は無かった・・(一瞬聞こえたが?) 結果工事は続けられ、ハリーの父は二度と姿を見せなかった。 【家には帰っていない】事を確認して会長室に戻った兄は、警察に話すというと。 金庫から現金を取り出して買収しようとする・・そして買収されてしまうのだったが・・ 彼よりも狡賢い会長は【盗まれた!】と、警察に届け出る。 捜査に当たった警部に見抜かれそうになると、権利を使って切り抜けるのだった★★ この狡猾な会長がハリーの親友の父親で、しかもハリーの母と一夜を共にした男だった★ そしてハリーの父親を見殺しにした男でもあり、さらには叔父を犯罪者に仕立て上げた男★★ バリントン海運会社の会長にして、ハリーの親友の父のみならず妻となる人の父親でもある。 この物語には狡猾な人間が、敵として何人も登場するのだった。。 学生時代の監督生だったり・尊大な妻だったり・儲けることに手段を選ばない男たち・・ 時代は第一次世界大戦の後で、第二次世界大戦には参戦する世代である。 現在90歳になる母よりも上の世代の話だ。 始まりは歴史の中から・・最後はダイアナ妃の時代まで。 ハリーの妻エマが初めての女性会長となったり・大臣になったりもする。 ハリーの息子は銀行マンとして腕を振るい、やはり会長になり・親ともなる。 ハリーは作家として成功し、後には人権運動を認められ爵位を授かるのだった。 始まりはささやかな一家の物語だったのが、人間性の物語となり・舞台は法廷となったり また銀行だったり・オークションがあり・重役会議の争いや・犯罪者も登場すると。 そうなるとこれはジェフリー・アーチャーの、これまでの作品を網羅する物語のようだ! そう読んだことのある作品と同じく、読み始めたら止まらない! とにかく一気に最後まで読みたくて、第7巻は新刊で買いました★ 読んでしまったら、続きがないことにホッとしたものだった。。; 最後はエマが難病で死んでしまい、ハリーも後を追うように死にその葬儀で終わる。 なるほどだから【クリフトン年代記】なんだなあ~~と、ホッとしました☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.06.10 16:28:08
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