テーマ:★今日思ったこと☆(81)
カテゴリ:読書☆想
主人公の1人、娘を殺された父親である【僕】が紆余曲折の中で度々口にする言葉であるが。
言い訳めいて、反感と共感様々な気持ちになった言葉をまとめてみる。 【寛容は自らを守るために、不寛容に対して、不寛容になるべきなのかどうか】 文学者渡辺一夫の言葉であり、この物語の主題のようだ。 【寛容】とは、良心や良識の有る普通の人間を差し、 【不寛容】とは、そうでない人間・サイコパスや犯罪を平常心で犯せる人間のことか。 【僕】は復讐を誓いながらも、度々それを理屈付けなければならないらしく・・ それは優柔不断で、物語をいたずらに長引かせてるように感じる。 【才能有る優秀な人間が不遇な場合、犯罪を犯す自由も有ります】 とは、どうやら「罪と罰」の主題のようだ。 「優秀な人間は罪を犯してもいいんじゃないか」と言い、 決めるのは本人で最初は甘くても、優秀だから自粛出来る!という言い訳。。 【復讐するは我にあり】 元々は聖書の言葉だとか、我とは【神】の事で、「復讐するな!」と言う意味。 【敬意とは面倒くさいことをする】ということ。パスカル。 その人の為に面倒なことをして上げる、それがその人への敬意であると。 【敵討ちは勇ましさの証明でも武士の誉でも何でもない】と、徳川将軍が言ったとされる。 たとえ女に助けてもらおうと、仇を討てばそれで良い。 自力で無くても手柄にかわりはない・助っ人を頼んでも蔑まれる訳でもないそうで、 【復讐とは、とにかく速やかにやることが大事だ!】とゆう。 そうだそうだ!とうなずいてしまう!~あまりにも進まなくて★ ミルグラムの実験によると、【人間は偉い人に指示されると従ってしまう】 或る機械を操作して人に苦痛を与えるのをみて、人は躊躇するものの権威有る学者が 「もっと強く!」と命令すれば6割が従い、命令に背いた人間は罪の意識を抱く。 米国の或る調査でサイコパスは25人に1人居るという、でもその内6割が従えば残りは10人。 では、どうして世の中全てがサイコパスになってしまわないのか?! 【人間は放っておくと自然と争いを起こす】カント 【平和は苦しくて、戦争は楽】渡辺一夫 「平和ボケというのは、多くの人が頑張っていること」 平和が良いと分かっていても、人は退屈し・飽きて憂鬱になり倦怠を催す。 人間だけが人を気にする、動物には自分しかなく・今しかない。 不寛容の人と戦う事はジャングルで猛獣にあうようなものかも知れない。 猛獣に対して人間は説得の道が皆無で有るのに反し、不寛容の人々に対しては説得のチャンスが皆無ではない。渡辺一夫 とは言うが、耳を貸すような説得力が有るかがまた問題であるよね★ イヌイット族の「クンランゲダ」について。 【平気で嘘を付き、物を盗み、多くの女と寝て、叱られても反省せず、いつも長者に罰を与えられる者】の事をそう言うのだそうで、そういう輩をイヌイット族はどうするのか? 「誰も観ていない時に、誰かがそいつを氷河のふちから突き落とす」のだと。 なかなかの解決策の様でもあるが。 その誰かは果たして 「優秀な人間は罪を犯しても良い」と、自分で決められる人間では無いだろうか? そうだとすれば、やがては限り無く自分に甘くなるように思う★ かくしてサイコパスはいなくならず、平和は長続きせず、戦争になるか。。 もしくは寛容が頑張って退屈せず、飽きて憂鬱から倦怠しない事だ! この小説に限っては、【寛容=優柔不断】って解釈になりました。 では【不寛容】は何になるだろう?と、取り留めなく考えてしまう。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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