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カテゴリ:次郎くんの話
わたしたちは、同じコミュニケをもつ者だし、少しぐらい我慢しようと思った。 なぜなら、それぐらいの事は自分で解決してほしかったからである。 わたしは、「あなたを見た女性は、きっとエリマキトカゲがエリをつけているようなものだ。と心の中で思い、頭の中は、ストッキング→ボディースーツ→ハードタイプ→ミディアムタイプ→差別→エリマキトカゲ→被差別と駆け巡り、とりあえず、差別は削除したので空きができてしまった。」 「なるほど!」と次郎くんは言い、「じゃや差別はされていないんだ。」と安心した顔になった。 わたしは、空きができた時は、「ぼーっと」する。「してたでしょう彼女!」と聞くと「はぁー、してましたねー」と、おちゃめな次郎くんは言った。 その時、急にボックスのガラスドアーが開き、真っ黒に日焼けした、、顔と髪の毛が、ぼさぼさの青年が、にょきっと顔を出して「あのー」と言った。 わたしは、熱弁の最中に不意をつかれ、けげんそうに「何、なんか用?」と答えるとその青年は、小声で「僕も仲間に入れてほしいんです。」と、まわりを気にして言った。 おちゃめな次郎くんは先ほどから吸っていた煙草を膝の上に落としたらしく、急にいきよいよく立ち上がりズボンをはらっているのを横目で眺め、わたしは、25,6歳の男に「仲間に入れてほしいって? どういう事?」と聞くと 「実は、ずーっと悩んでいたのです。僕も、ストッキングを穿きたいんです。でも、どうやって買ったらいいのか・・・」 「ちーっと、まって」と、彼が話そうとするのをとどめ 「ここでは話しにくそうなのでもう少し広いところに変わりましょう。」と言い、4人用のボックスに変わったのであった。 わたしは、頭の中を最速削除状態にすると砂漠の中を行く一匹のエリマキトカゲだけが残った。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月06日 00時20分50秒
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