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カテゴリ:次郎くんの話
3500円位の金を支払って中に入っていくと屋上の野外に白で統一した椅子とテーブルが所狭しと並べてあり、ビヤガーデンはまだ時間も早いせいか客の姿もまばらであった。 予約しているテーブルには札が立ててあり、それ以外は自由に椅子にかけるとができるようだった。 私はビーンと椅子にかけるとすぐにビールとつまみのゴマ団子とショーロンポーを皿に山盛りにしてきたところに、スタンダード君と、ヒール高7センチのレディースミュールにパンツはネイビーで上は濃いグリーンのカットソウ姿のニックネームが30デニールさんの次郎くんが来た。 スタンダード君はルンルン気分の短パンにストッキングでスニーカー履きだった。 私とビーンはごく普通のスラックスのニットシャツであった。 次郎くんが「客、まだ少ないねーシアーさん」と言い、 「ここ一番奥の右のコーナーじゃないですか、席をもっと、ど真ん中にしたらよかったのにー」と言っているところえ枝豆をいっぱい皿にもったビーンが来て 「そろったね!」と言って座り二人のかっこうを見ながら 「スタンダード君は野菜サラダの山盛り、30デニールさん肉系の山盛りを持ってきてちょー」と言った。 二人が皿をもってきたのでみんなで乾杯をした。 空を見上げると青い空で飛行機雲が西へ南へと3つでていた。 その飛行機雲の白い線は鮮明に青い空を切っている様で白い線を目で追っていくと西へいくほど段々と太くなり終いには消えていた。 さらに西へ目をやると夕日で朱くなっていた。 青い空が西へ目をやるほどに薄くなりやがて白っぽくなり、その白が夕日で段々と朱くなるさまにスタンダード君がだぶってしまった。 その思いを打ち消すかのように口を切ったのは次郎くんだった。 午前中、スタンダード君と一緒に、二箇所のアウトレットモールの店に行って来ました。 一店舗目は開店後30分程して入ると客と店員3人が居て、一番好きな店員がレジにいたので赤のショーツがほしいというと店員は 「赤ですね!どのようなタイプの赤ですか?柄が入ったものや、レースが入ったものでもよろしいですか?」 と聞いてきたので 「赤一色でいろいろ見せてください」と言うと 「はい!わかりました。」と言ってレジから出てきてレジのすぐ 前にショーツ幾つか掛かっている中から一つ取り出して 「このような赤いショーツはいかがですか?」と言うので暫く色具合を見ていて 「他に赤でどのようなタイプがあるのか見たいのですが」と言うと 店員は「えぇー、赤ですとブラとセットの物もありますが」と言い、店の入口に近いウインドウのやや上にかけてある商品の前まで案内してくれました。 見ると赤いブラとショーツのセットが各サイズ掛かっており、その中から一つサッとハンガーを外して見せてくれました。 「スタンダード君も一緒に!?」とミスタービーンが驚きを隠せず叫んだ。 「いえ、僕はさすがに入れませんでした。最初、次郎さんに一緒に見に行こうと言われ、その気になっていたんです!しかしお店の前まで行くと心臓バクバクで・・・」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年01月05日 17時31分39秒
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