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カテゴリ:心と体
中原淳一さんってご存知ですか?
もうお亡くなりになっている方ですが 戦後、一世を風靡した婦人雑誌「それいゆ」の創刊者。 こんな絵を描かれる方です。 瞳が大きくて、素敵な洋服をまとっています。 オードリー・ヘップバーンの様な「ぬりえ」の様な懐かしい絵。 1950年代、戦後の悲しくて貧しい時代に 「それいゆ」は世の中の女性の憧れだったと思います。 「それいゆ」を読むことで、お洒落や素敵な暮らし、恋、結婚に対する夢を 膨らませていたんじゃないかな?? 以前読んだ本↓の中で中原淳一さんを知りました。 美輪明宏のおしゃれ大図鑑 その美輪さんの本の中で、あるお洒落実験が載っていました。 渋谷のごちゃごちゃとした交差点の写真に 中原淳一さんが描く素敵なお洋服をまとった少女の絵をコラージュしたところ 渋谷の雑踏がまるでパリのように変化していたんです。驚きました。 最近のお洒落は、色もモノトーンでジーパンにも最初から穴があいて売っています。 だからなかなか難しいけれど、暗い色で着古した感じの洋服では 渋谷の雑踏がますます汚く見えてしまう…というような実験でした。 前置きが長くなりましたが、私が出会った素敵な本とはこちら。 先日、デパートの中原淳一フェア(?)で見つけた本。 中原淳一エッセイ画集3結婚「二人のしあわせ」 それがとっても可愛いのです。 ~本だなにハタキをかけて「こけし」が倒れてしまったら、すぐに起こしましょう~など 家事に対するアドバイスが沢山載っています。 感激してしまったのは、 ~自分でドレスを縫った時の余り布で、相手のネクタイを手作りしましょう~というもの。 偶然にあなたのドレスと相手のネクタイがお揃いという日があっても楽しいし 前に約束しておいてお揃いの物を見につけるのもいいものだ…と書いてありました。 今の私の生活でネクタイを手作りするという発想がなかったし 「お揃い」に対する奥ゆかしさが温かい気持ちになったんです。 ~あなたにフィアンセがあったら、彼の腕時計のベルトの幅を調べておきましょう~ というのもありました。 時計のベルトは革や鎖のようなものと決めてしまわずに 夏なら木綿、冬ならウールに芯を入れてステッチして作ってみましょう。 彼があなたのところへ訪ねてきた時に彼の時計のベルトが垢じみていたら 彼の腕からはずして、あなたの手製のベルトと取り替えて下さい…って。 他にも ~眼鏡を毎日拭いてあげましょう~ ~ズボンを寝押ししましょう~ などなど、大和撫子になれそうなアドバイスが沢山ありました。 今日、早速中原さんのアドバイスを取り入れて、身づくろいをしました。 実は私の仕事は午後からなので、午前中はネグリジェで過ごしてしまうことが多いのです。 今朝は、ちゃんと部屋着に着替えて、髪も簡単にまとめています。 当たり前のことなのに、今まで怠けていたので、シャキっとした気分です。 今度欲しいのは「たくぼくカルタ」。 石川啄木の歌に素敵な絵が描いてあってカルタになっています。 傍に置いておくだけで綺麗な気持ちになれそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月25日 11時39分15秒
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