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カテゴリ:ベリィの語りシリーズ
ベリザル「さて、今回紹介する悪役だが…」
リアンヌ「『灼眼のシャナ』より、とむらいの鐘(トーテングロッケ)の最高指導者、棺の織手(おりて)アシズさんですね」 ベリザル「…ふむ。この男は人類にとっては敵役だが、おそらく私が知っている二次元の『悪役』の中でも、特にカリスマに溢れた1人だろう」 リアンヌ「でもでも、カリスマに溢れた悪役さんって、よくある話じゃないんですかぁ?(・.」 ベリザル「その通り、ただ魅力があるだけでは芸がない。彼の特筆すべき点は、その『優しさ』にある。彼が多くの部下から慕われている理由は、『彼は出会った同胞を誰一人として見捨てなかった』ことにあるのだ。部下達は彼の力に平伏し、苦痛に恐怖するのではない。何より、自らに降り注ぐ慈しみを与えてくれる主が悲しみを覚えることにこそ恐怖するのだ。当然の事ながら、このような敵役は極めて少ない」 リアンヌ「敵さんが優しかったら、お話が続かない場合もありますものねぇ(・・」 ベリザル「…物語のパターンとして、非道な悪役がいなければ義憤を向けられないというジレンマがあるからな。とはいえ、その場合でも、物語を作ることは可能だが」 リアンヌ「ほぇ?そうなんですか?」 ベリザル「…うむ。いくら『優しい』とはいっても、それはあくまでAから見た場合であって、別のBという人物から見れば、異なる場合もある。アシズやとむらいの鐘の例で言えば、同胞には優しくとも、人間にはそうではない…ということだな」 リアンヌ「それって、それぞれの正義がぶつかるってことですか?(・.」 ベリザル「…その通りだ。それを使えば、アシズのような慈愛に溢れた人物でも、敵とするのは難くはない」 リアンヌ「ほへぇ。色々な方法があるんですねぇ…」 ベリザル「…また、アシズが人類に敵対した理由は、パートナーへの思慕によるものだ。形としてはSHのシャイターンにも似ているが、両者の結果は随分と違う。それについては、いずれシャイターンの項目で述べることにしよう」 リアンヌ「それではまた、次回にお逢いしましょうねvvv」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 23, 2007 05:55:45 AM
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