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カテゴリ:仕事日記
突然電話が鳴りました。
「はい。U建設です。」 「あの~。マンションの改修工事とかやってますか?」 電話の主はRマンションの管理組合理事長さん。 「はい。やっていますよ。」 「一回ご相談したいことが有るんですが・・・来て貰えませんか?」 伺うと、大規模改修を考えているが、修繕積立金があまり無いとのこと。 ただ、緊急を要する補修箇所が3~4箇所有るそうで、事前に、調査会社2社からの報告書を見せていただいた。 「問題点の指摘だけで、対処方法は書いてないんですよ。見積もっていただけませんか?」と理事長さん。 一週間ほど時間をもらって、2箇所に関する補修方法を検討し、各2通りの見積書を提出した。 どの改修方法も、100万~200万の金額になってしまい。予算が足りないと困り果てた理事長さん。 この他にも、ライフラインである給水ポンプの配管からの漏水修理や、雨が降ると発報してしまう火災報知器の修理で、まだまだお金が掛かり、これほど掛けられないのが実情であるようだった。 心の中では、余計な事を言うまいと思っていたが、つい勝手に口がしゃべり出す。 「応急処置ではどうですか?漏水している箇所も特定出来て無いのですから、漏水箇所を特定する意味も含めて とりあえずやってみたら?どこからかは大体見当がつきますから、そこをやってみて様子を見るという方法ですけど・・・」 「そんなやり方をしてもらって良いんですか?」 「ええ!良いですよ。細かい工事でもやっていますから・・・」と、また心にも無いことを言ってしまった。 この方法は本当に儲からない。 職人の手間と材料費、会社の経費数%だけなので、実質赤字になるからだ。 打ち合わせや、場所の特定、工法の選択。そんな経費は全く出ない。 正直なところ、事前調査の試験をして、場所を見つけてから対処したほうが、間違いないし、赤字にはならない。 1日3~5万円掛かってしまう試験費用。その試験も場所が特定出来なければ、特定されるまでの日数分の費用を頂く。 しかし、そんな余裕が無いようだし、この理事長さんが気持ちのいい人、こちらの言うことを信頼してくれている。 人間、信頼されると「この人のためになんとかしてあげたい!」と思うもの。 そして、屋上手摺の柱部分への樹脂注入とシーリング。アルミ庇の根元部分周りのシーリングという工事をすることになった。 施工をする日まで時間が有ったので、もう一度現場を見て、タイル周り防水周りの打撃試験をしてみた。 すると、タイルと防水下地のモルタル剥離も発見したので、低圧注入も追加することにした。 金額は取り決めてしまっていたので、信頼してくれる理事長さんの為にもサービスでやるしかない。 施工当日、前夜まで数日間降った雨のせいで、外壁のシーリングをはがしたところから、水が出てきている。 それまでの調査では、シーリングをはがさずにおこなっていたので、そこから水が出ているのは分からなかった。 その部分から見当をつけると、防水とタイルの接触部分がかなり怪しい。そこのシーリングも追加して施工した。もちろんサービス(シクシク) これで漏水は止まると思うが、どんな結果がでるやら・・・たぶん。OK? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.03 18:25:37
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