老子道徳経を読んでみた54
世の中の人は私の教えを間抜けな話で、取るに足らない話だという。道はただひたすら大きい。あまりにも大きいので、わかりにくいだけだ。本当に間抜けな話なら、すぐに世の中から消えてしまうだろう。でも、いまだに人々の間に伝わっているではないか。ところで私には三つの宝がある。一つ目 慈しむということ。二つ目 質素で控えめであること。三つ目 あえて先頭に立たないこと。慈しみがあるから勇気が湧いてくる。質素で控えめだから窮地に陥ることはない。あえて先頭にたたないので、かえってリーダーになる。もし、慈しみの心を持たずに戦争をし、質素であることを捨てて、贅沢三昧に好き勝手し、我が我がと先頭にたって突っ走れば・・・・・・死ぬよ。なかでも慈しみの心って大事。慈しみの心を以って戦争をすれば必ず勝つ。守りが固められるからね。天も万物を慈しみのこころで守っているんだ。これでも私の話はまぬけだと言える?